前略、

 で、ハンディGPSでなにができるのかというと…。


 とりあえず、外に出てスイッチを入れると、地球ぐるぐる廻っている衛星の電波を受信して現在地を特定してくれる。
 歩き出せば、移動速度、距離、時間、方向、高度、坂道の度合いなんかが分かる。ハンディGPSでももうちょっと大きくて高いものだと、カラー液晶で地図が表示できるものもあって、これだと手のひらサイズのカーナビといっていいものなのだが、ぼくの買ったものはコンパクトなものなので地図は出ない。地図の出るやつはでかすぎるし、ばか高くて、地図のアップロードとかが面倒そうなのだ。


 地図が出ないので、カーナビのように自分がどこにいるのか把握したり、目的地への経路探索などはできないが、あらかじめパソコンの地図ソフトなどで行きたい場所(ウェイポイント)を登録して、そのデータをハンディGPSにアップすれば、自分のいる場所から目的地への方向と距離を示してくれる。


 最終目的地を登録しただけだと、道があろうとなかろうと、間に川があろうと海があろうと、常に最終目的地を示すだけで、道順などは全く考慮されない。
 こういう場合は、目的地までの道順に沿って複数のウェイポイントを登録して、そのウェイポイントを順番に登録した道順(ルート)を作れば、順番にルートに沿った目的地の方向を示してくれる。
 この場合、現在地、方角、ウェイポイントとそれらを直線で結んだルートは白地図で表示され、それぞれの位置関係は把握できる。

 そして、ハンディGPSの新しいおもちゃたるゆえんがトラック記録機能だ。
 ハンディGPSを持って動き回ると、動いた軌跡(トラック)がデータとして保存され、パソコンにデータをダウンロードすればその軌跡が地図上に表示できる。
 例えば、


多摩川沿いに玉川上水の分岐点まで自転車で行って戻ってきたもの。


荒川の堀切あたりから多摩方面へ自転車で。


東京から神戸までの深夜バスに乗ったときのもの。
このバスには何度も乗っているが、長野の方まで寄り道しているとは知らなかった。

 というふうに表示できる。
 例えば、この軌跡表示機能を使って、ナスカの地上絵のように絵を描いている人たちもいる(bs@gpsGPS Drawing)。
 正直なところ、この軌跡表示機能は道に迷って迷走すればするほど、後でその軌跡を見るのが楽しいので、本来のナビゲーション機能とは相反してしまうところがちょっと困ったところ。
 どうです。新しいおもちゃだと思いませんか?

草々

2006年11月のブログ投稿