前略、
ポルトガル語、オランダ語起源の外来語に続き、ドイツからのものを紹介します。
ゼッケン Zeichen[ツァイヒェン] 合図、目印、記号
ドーラン Dohran[ドーラン] ドーランを作っている会社名
ボンベ Bombe[ボンベ] ボンベ、爆弾
ガーゼ Gaze[ガーゼ] ガーゼ。これはパレスチナのガザ地区のGazaが語源。
ギブス/ギプス Gips[ギプス] 石膏、ギプス
ルンペン Lumpen[ルンペン] ぼろ着
ワッペン Wappen[ヴァペン] 紋章
ザック Sack[ザク] 袋
ヤッケ Jacke[ヤケ] 上着
このほかにも、医療、登山、スキー用語はドイツ語の独擅場です。
ほかのヨーロッパからではフランスとロシアからのものがいくつかあります。
まず、フランス語から。
バリカン Barriquand et Marre[バリカン・エ・マール] 製造会社の名前
ズボン jupon[ジュポン] ペチコート。なぜペチコートがズボンになったのでしょう
綱引きをするときのかけ声の「オー・エス」の…
エス hisses[イス] 動詞hisser(引き上げる、持ち上げる)の命令形
アンツーカー en-tout-cas[アン・トゥ・カ] 全ての状況で。英語に当てはめるとin-all-case。
つぎにロシア語。
イクラ икра[イクラ] 魚卵
カンパ кампания за сбор денег[カンパニヤ〜] 募金運動
アジト агитпункт[アジトプンクト] 扇動本部
セイウチ сивуч[セヴチ] とど。ロシア語のセイウチはまた別の語らしい
トーチカ огневая точка[オグネヴァヤ・トーチカ] 火力の拠点
さすが共産主義育ての親の国といった語が見受けられます。
ヨーロッパからの最後のおまけとして英語からの意外な外来語を少し。
ジョッキ jug[ジャグ] ジョッキ
ズロース drawers[ドローワーズ] パンツ、ブリーフ
ハツ(焼き肉)hearts[ハーツ] 心臓
ゴロ grounder[グラウンダー] ゴロ。ゴロゴロだからじゃないんですね。
チック cosmetic[コスメティック] 化粧品
ワイシャツ white shirt[ホワイト・シャート] 白いシャツ。白くないものはワイシャツじゃないということ。「Y」シャツではないのだ。
ポチ spottie[スポッティー] 斑点のある。ポチが外国の名前だなんて、知ってましたか。
これまでの外来語は全てヨーロッパからのものでしたが、ヨーロッパ語以外の外来語も数はそれほど多くはありませんが、もちろんあります。
いくつか紹介しますが、中国からの言葉は日本にとって外来語とはいいがたいので意外な感のあるものだけを取り上げます。
シェルパ sher-pa(チベット語) 東部の人
カボチャ Camboja(ポルトガル語) カンボジア
キセル khsier(カンボジア語) 管
カーキ khaki(ヒンディ語) 土色の、ほこりっぽい。
ジパング 日本国(中国語) 日本。当時の「日本国」中国語読みjihpunkuoがマルコポーロによりジパングと紹介され、後にジャパンになった。
カバン 夾板(中国語) 箱
パッチ (朝鮮語) ズボン
チョンガー (朝鮮語) 独身男性
旦那 dana(サンスクリット語) 施し(する人)。サンスクリット語起源の仏教用語は中国経由でたくさんはいっているのでほかは取り上げません。
アルカリ al-qaliy(アラビア語) 焼いた灰
アルコール al-kohl(アラビア語) コール炭
そ の昔、アラビアでは天文学や科学(錬金術)が発達した時期があり、それらの進んだ言葉がヨーロッパに輸入されました。alはアラビア語の定冠詞、英語の theと同じで、アルタイル(al-tahil/飛ぶもの、鳥)やアルコーブ、アラー(al-ilah/the god)、アルファルファ(al-fasfasa/良質のかいば)、錬金術(アルケミー)、代数(アルジェブラ)も同じです。
そのアラビアにある袖の長い上着にjubbaと呼ばれるものがあるそうです。このjubba、実はたくさんの日本語の外来語の語源となっています。
アラビア語jubbaは、英国経由でjumper→ジャンパーとなり、フランスに入ってjupon→ズボンとなり、ポルトガルのgibaoを通って襦袢(じゅばん)となっていったのです。
同じように、最初に紹介したチョッキ(jaque)も、ヤッケ(Jacke)やジャケット(jacket)と同じルーツを持っているということは、そのものの形態と綴りを見ていただければ分かっていただけると思います。
日本に入ってきた外来語だけ見ても世界の言葉の不思議なつながりが感じられたのではないでしょうか。今回紹介したのは、いわゆる借用語(loan word)と呼ばれるものがほとんどですが、世界の言葉には単語の貸し借りだけでないもっと深い言語の根元までに至るつながりがあります。
草々
前略、
「世界の文字 その1」では地中海の東、フェニキアで使われていたフェニキア文字が、ヨーロッパのラテン文字とキリル文字、中東のアラビア文字とヘブライ文字の母体になったということを書きました。
しかしフェニキア文字はこれら西方の文字の母体になっただけではありませんでした。
ダリウス一世率いるペルシャ軍がインドを征服したのち、紀元前3世紀になってインドにブラーフミ文字が現れました。当時ペルシャとギリシアではフェニキア文字の系列であるアラム文字が使われており、ブラーフミ文字はこのアラム文字から変化したものと考えられています(書く方向はブラーフミ文字で左から右への横書きに変化しました)。
そしてこのブラーフミ文字はヒンディー語を書き表すのに使うデーヴァナーガリ文字のほか、ほぼすべてのインドの文字の母体となったほか、周辺のベンガル文字(バングラデシュ)、ネパール文字、チベット文字にもなりました。
ブラーフミ文字はさらに東に伝わり、東南アジアのビルマ文字、タイ文字、ラオス文字、クメール文字(カンボジア)へと変化しました。
またアラム文字からソグド文字、ウイグル文字を経て縦書きになったモンゴル文字は、ソ連の影響下で一時キリル文字表記になっていましたが、現在は復活しています(中国の内蒙古自治区でも使われている)。
こうしてみると世界で使われている文字のなかで中国とその漢字文化圏である日本以外はほとんどがフェニキア文字を母体とするアルファベットを使っているということになります(ある程度の数の使用者がいる例外は朝鮮半島で15世紀につくられた文字であるハングルぐらいでしょう)。
草々
前略、
来年早々に行う予定の焚き火焼き芋野宿新年会にむけて、たらたら準備中だ。焚き火コンロやバーベキューグリルを手作りしたりしている(野宿野郎ウェブログ参照)。
そろそろ自分用のマットでも買おうかと思った。マットというのは、テントや地面の上で防寒用に寝袋の下に敷くマットのことである。
いままでの野宿大会では友人のマットを借りていた。いつも借りっ放しでは悪いのでいろいろとネットなどで物色していたのだが、ただのマットでもいろいろな種類があることが分かった。旅はそこそこしているが、アウトドアのことは何も知らないぼくには驚きだった。
一番シンプルでポピュラーで安いのが、アウトドア界では「銀マット」と呼ばれている1センチくらいの厚さで片面に薄いアルミがくっついている青いポリエチレンのマット。これはさすがにぼくも知っていた。海外旅行しているときにガイジンさんがバックパックにまるめてくっつけていたのをよく見ていたからだ。1000円もしないのでアウトドア界のデファクトスタンダードとして君臨している。
一方、高級マットとして名を馳せているのが、セルフインフレータブル・マットと呼ばれている空気の入るポリウレタンフォーム製のマットで、栓を抜いて圧縮すれば空気が抜けウレタン自体も小さくなるのでコンパクトに収納でき、使用するときも栓を取ればウレタンの復元力である程度自分で膨らむ(セルフインフレート)というもの。こちらは4000円くらいからあり、高いものは15000円以上するものもある。枕で有名なテンピュールも素材は同じポリウレタンだ。
いろいろ調べてみると、セルフインフレータブル・マットは小さく収納できるのが最大のセールス・ポイントなので、地面に敷いて寝たときの暖かさはそれほどではないという意見が多かった。さらに空気式のマットなので穴が開くと当然空気がもれる。自分で膨らむのだが、膨らませた状態で栓をして使用するものなので、穴が開いて人が載るとしぼんでしまう。
あまり取り扱いに気を使う製品を高い金を出して買うのはいやなので、この手の製品はやめることにした。
結局買ったのは、この中間の価格の製品で「リッジレスト」という商品。
製品の性格は銀マットに近い。素材も同じポリエチレンだが、素材に空気がたくさん含まれているので断熱性があり暖かく柔らかい、かさの割に非常に軽い。値段は3000円ちょっとからある。
使用者の意見によると銀マットよりはもちろん、セルフインフレータブル・マットよりも暖かいというから、いいことずくめのようだが、もちろん欠点はある。大きなものがある。大きなものなのだ。
非常に軽いが、かさがばかに高い。銀マットと同じように巻いて収納するのだが、銀マットより厚いので収納サイズはより大きい。ぼくが買ったのは120センチのショートサイズだが、それでも結構な大きさだ。店に180センチのレギュラーもあったのだが、これはとても持ち歩ける代物ではないと思った。レギュラーもショートも値段はたいして違わないので、とりあえずレギュラーを買って、でかすぎれば切ればいいという意見に納得する部分もあったのだが、結局ショートにした。
さっそく家で敷き毛布とシーツの下に引いて使っている。
草々
6月3日(土)曇りのち晴れ
起きたら霧雨が降っていてぎょっとしたが、すぐに止んできたので出発。
九十九里浜を出て犬吠埼へ。九十九里浜はずっと真っ平らだったが、岬に近づくと山になっていて上り下りが多くなる。
銚子で銭湯に入り、利根川にかかるせまくて長くて歩道のない人殺し橋、銚子大橋を渡り、茨城県へ。
利根川を少しさかのぼるといい感じの川沿いの広場があったので、トイレも水道もなかったが、そこにテントを張った。
(58.19km/4h12m・計372.3km)
前略、
高津区に入ってもあいかわらず舗装状況はよくなく、足の裏に伝わる細かい振動が不愉快だ。
合流する小さな高瀬川の手前で短いが大きな坂が下り上り下りとつづけてあり、車道の橋をくぐった後、少し平瀬川沿いにさかのぼって人と自転車専用の橋を渡る(Google Maps)。
新二子橋と二子橋、東急田園都市線の鉄橋をくぐると舗装が途切れてしまうようにみえるが、土手に上がると舗装がつづいている。
新多摩橋をくぐってしばらく行くと、高津区を出て、中原区に入る。
つづく
新二子橋
二子橋、東急田園都市線の鉄橋
東急田園都市線の鉄橋をくぐると土手に上がる坂道がある。
新多摩橋
買ったもの:完全ワイヤレスブルートゥースイヤフォン
製品名:X2T
買ったところ:アリエクスプレス(商品リンク)
購入時期:2017年11月
価格:20ドル(2300円)
おすすめ度:★★★★☆
完全ワイヤレスイヤフォンとは、左右の機器のケーブルもないワイヤレスのイヤフォン。英語だと “True Wireless Earphones” というらしい。
アップルのAirPodsが有名で一番売れている。馬鹿高いのも有名。
最初の完全ワイヤレスイヤフォンがでるまでは、開発中だけど技術的問題でなかなか完成しないなどと時間がかかっていたのに、いったんものが発売されると、あれよあれよというまに他にメーカーからも似たような製品がいっぱい出てきて、あっという間に値段も下がってきた。
今回買ったのは「X2T」というやつ。アマゾンにもいろんなブランド名でいっぱい出ててけっこう安い(リンク)。でも最近よく利用する格安の殿堂アリエクスプレスだとさらに安い(リンク
)。
アリエクスプレス(Aliexpress)は、中国アリババグループの通販サイト。タイプはアマゾンではなく、楽天市場スタイル。つまりさまざまな通販したい有象無象の会社の集合体。
特徴は安いこと。さらに日本までの送料が無料のものが多い。小物はたいがいが無料。そのかわり多少時間はかかる。いままでの実績でいうと、早いと10日くらい、遅いと4週間ほどかかる。いままでに届かなかったことは一度もない。
今回の「X2T」でいうと、今日現在のアマゾンの最安値は2800円ほど(送料無料)。アリエクスプレスだと、20米ドルほど。レートにもよるがぼくが買った時は2300円ほどだった。
信頼度ではアマゾンかと思われるが、アマゾン直売ならともかく、最近のアマゾンのマーケットプレースは胡散臭いのも多く、中国から送ってくるものもある。それなら直接中国から買った方がお得。返金ポリシーも大手なのでちゃんとしている(一度返金してもらったことあり。そのうちそのときのこと書きます)。
で、この激安「X2T」。どうなのか。
■音
悪くないです。低音が強調されすぎですが、へんな音ではない。フツーに聴ける。
激安ならこれで十分です。文句いっちゃダメ。
■接続性
よくない。安定しているとはお世辞にもいえません。
スマートフォンをポケットに入れていても、ちょっと首を横に向けるだけで音が瞬断されることがあります。完全に切れるようなことはありません。
間に人間の肉体が入らない方が安定しているのかもしれません。
個体差と接続している機器との相性もありそう。
うちのだとスマートフォンよりタブレットのほうがより不安定です。
■特徴
完全ワイヤレスイヤフォンすべての仕様かどうかは知らないけれど、この商品は片方だけをモノラルイヤフォンとして使用できる。
これが意外と便利。寝る時に寝床で聞く際、ぼくは横を向いて寝るので枕の当たってない方だけに使ったりできる。
反面この仕様はペアリングがやや煩雑になる。
つねに両耳ステレオで聴く場合は、片方だけをペアリングしておけば、両方電源入れた時につねにステレオで聴ける。スイッチを切る時は片方を切れば両方とも同時に切れる。
モノラルで聞く場合は片方ずつ別のブルートゥースイヤフォンとしてペアリングが必要。
なのだが、このイヤフォンは左右全く同じデザインで見た目では左右は全くわからない。左右のわかりやすい音源を聴いてシールでも貼っておくしかない。その上でペアリングした際もイヤフォンの名称に左右のわかる名前に変更しておいた方がいい。
アップルのと同様、バッテリー内蔵の充電装置(ケースとはいい難い)でイヤフォンを充電する(上記画像参照)。
USBケーブルで充電装置を充電し、その装置の穴にイヤフォンをはめ込むとイヤフォンが充電できる。
充電装置を持って入れば出先で電源がなくてもイヤフォンを充電できる。
イヤフォン自体にはUSBでは直接充電はできないので、電源があっても充電装置を持っていないと充電はできない。
■同時接続
複数の機器を登録し、二つの機器を同時接続可能。
同時接続可能な場合、一方の機器の音源を聴いている時に、別の機器の音が鳴った時に割り込みが入るか否かの二つの仕様があるが、この機種は入らない仕様。
この仕様は結構重要なので、どの機種もこの仕様は公開してほしい。
■使い具合
完全ワイヤレスイヤフォンは本体が小さいので操作できる部分が限られてくる。アップルのAirPodsもできる操作はダブルタップだけ(あと耳装着検出)。
この機種だと操作部は左右それぞれにボタンがひとつあるだけ。
できることは、電源オンオフ、ペアリング、再生・停止、次の曲へ、電話に出る・切る・拒否。
なので普通のイヤフォンでできる音量調整、前に戻る、音声アシスタント呼び出しはできません。
さらにボタンが押し込んで操作する物理ボタンなので、本体が小さい分押し込みにくい。本体をつままずにボタンを押そうとすると耳の中にぐいぐい入ってくる(でもボタンは押せる)。耳に押し込まれないように本体をつまんで押そうとすると、本体が小さいのでつまみづらい。
この機種の後継「X3T」が最近出て、その機種ではボタンがタッチセンサーになり、ボタン機能が左右に割り振られて音量調整などにも対応したらしいが、みたところけっこう煩雑。
■バッテリーの持ち
重要。専用ケースで充電できるといっても2〜3時間では話にならない。
仕様上は4〜5時間(両耳使用)。
テストしてみた。連続使用。ボリュームは普通。再生機のブルートゥースは4.0。
結果、3時間……。う〜ん、もうちょっともってほしかった。
冬の屋外で寒かったからバッテリー性能は多少悪かったかもしれません。
イヤフォンはブルートゥース4.2対応だから、再生機も4.2ならもっと持つのかな。
3時間弱で右側のイヤフォンから電力不足の警告が数回出た後、切れました。
ちなみに連動して両方のイヤフォンが切れます。
右側は最初に電源を入れた方(マスターと呼びます)なので、再生機器と後からスイッチを入れたイヤフォン(スレーブと呼びます)との両方と通信をするため、より電力を消費すると考えられます。
両方の電源が切れた後も、スレーブの左側のイヤフォンにはバッテリーが残っていました。
これは完全ワイヤレスの弱点。
ケーブルでつながって入れば、バッテリーは両方で共用なのでなくなるまで両方で使えるが、完全ワイヤレスでは、片方でもバッテリーが切れたらもうステレオで聴くことはできない。
しかしこれは上手く使えばもう少し使用時間を延ばせるはずだと思った。
つまり途中で一旦イヤフォンの電源を切ってマスターとスレーブを入れ替えれば、バッテリーが均等に消費されて使用時間が伸ばせるのではないか。
やってみよう。
(ほんとうにテストしながら書いています。時間がかかる……)
テスト開始後、2時間でマスターとスレーブ入れ替えて再開。
結果、なんとか3時間40分。少し伸びました。
もうちょっと暖かくなって、ときどき休ませて、音量小さめで、さらにブルートゥース4.2機器でテストしたら、なんとか仕様上の4時間に届くかも。
片耳モノラルで使うと、もう片方と通信しなくていいのでさらに使用時間が伸びるのでしょう。仕様上は6~7時間。テストはなし。
[まとめ]
■いいとこ
激安。
モノラルイヤフォンとしても使える。
ケーブルがないので、ひっかからない、こすれる雑音がない。
専用バッテリー内蔵充電ケースで電源がなくても充電できる。
二つの機器に同時接続対応。
■だめなとこ
左右がわからない。
なくす危険性。
片方だけでもバッテリーが切れるとステレオでは聴けない。
電源があっても専用バッテリー内蔵充電ケースがないと充電できない。
ペアリングはやや煩雑。
ボタンが押しづらい。
イヤフォンからはできない基本操作がある。
こんなとこですかね。
2000円ちょいで完全ワイヤレスイヤフォンを試しせるのだからいい買い物だと思います。
[アリエクスプレスリンク]
あ、ちなみに技適マークがついていない製品を国内で使用した場合、電波法違反などにあたる場合があります。
前略、
『 スマート・プレイリストで「曲をシャッフル」』の項などでiPodのライヴ・アップデイトの振る舞いについて書きました(ヴァージョン2.2のiPodでのことなので、ほかのヴァージョンの場合は違っているかもしれません)。
iPodのライヴ・アップデイトは、iTunesのように曲の終わった瞬間ではなく、プレイリストから出た時にかかる。
曲の「分類(grouping)」を使ったスマート・プレイリストはiPodではライヴ・アップデイトで更新されない。
これに追加情報です。
スマート・プレイリストを作る条件に、ほかのスマート・プレイリストを使っていた場合、リストはiPod内では更新されないようです。
スマート・プレイリストはすべての条件に合致するものか、いずれかの条件に合致するもののどちらかしか選べないので、この両方の条件を使いたい時はス マート・プレイリストで別のスマート・プレイリストを条件に選べばよいのですが、この場合はライヴ・アップデイトがきかないということになります。
草々
iPod nano 2GBとRadioSHARK 2。
ハードディスクのアイポッドがこわれて、しばらく音楽プレイヤーなしで過ごしていたが、やはり新しいのがほしくなった。ここでちょっと問題あり。パソコンが古く、USB2.0に対応していないのだ。前のアイポッドはファイヤーワイヤー接続とUSB接続に対応していたが、新しいアイポッドはUSB接続にしか対応していない。
調べてみると、転送速度がどうしようもなくとろくなるが、古いUSB1.1でも使えるというので、アイポッド・ナノ(第2世代・2ギガバイト)を購入。最初の空っぽからの転送は時間がかかるが、その後は変更されたものが転送されるだけだし、どっちにしろ充電のためにしばらくは接続しておくものなのでそれほど面倒というほどでもない。
レイディオシャーク2(グリフィン・テクノロジー)は、パソコンにUSB接続してFMやAMラジオ放送を聴いたり、録音したり、留守録する周辺機器。
最初のレイディオシャークの販売予告がアメリカででていたころから注目していた[記事 1・2・3]。しかし、開発の終盤でトラブルでもあったのか近日販売の予告が出たまま、1年近く販売されず、やっとアメリカで発売になったと思ったら日本のFMの周波数帯に対応していなくて買えず、レイディオシャーク2にモデルチェンジしてついに日本のFM周波数帯に対応して、数年越しでやっと買うことができた。
パソコンに接続したレイディオシャーク2を専用のソフトで操作してラジオを聴くことができる。もちろん録音もできるし、予約録音も無制限(何年先でも何番組でも)にできる(ただしパソコンの電源は事前にはいっていなければならない)。もちろん録音した番組はアイポッドに転送して聴くことができる。
アイポッドで聴いているのは音楽より、ポッドキャストやレイディオシャークで録音したトーク番組などの方が多い。
こちらのほうもつないでいるマシンが古いため、少々問題がある。USB1.1接続は問題ないのだが、パソコンの処理速度が遅いため、ラジオの録音をしている時、他に何もソフトを使っていなければ問題はないのだが、録音と同時にほかのソフトを使っていると重たい処理の時に録音が音飛びしてしまう。
またレイディオシャーク2本体のラジオの感度はあまりいいとはいえない。FMはアンテナ(イヤフォン端子と共用なので100円ショップのコードの長いイヤフォンを代用)を接続して、屋外(ベランダ)に出してやるとかなり改善した(最初はFMもモノラルでしか受信できないのかと思った)が、AMは窓際には置いているが、地元の局でも入りづらいところがいくつかある。
テレビのほうはデジタル完全移行が進行中だが、ラジオはどうなんだろう。一応デジタルの試験放送は始まっているらしい。FMはもともと受信範囲が狭いからデジタル放送に置き換わるかもしれないが、受信範囲がとてつもなく広いAM放送はなくならないんじゃないかと思うのだが、どうなんだろう。
USB1.1端子しかない古いパワーPCのマッキントッシュ(G4 Cube)でもアイポッド・タッチを「ジェイルブレイク(牢破り)」できるのか。
ジェイルブレイクは、セキュリティ確保のために(現在は)ユーザーが自由にソフトをインストールできないようになっているアイポッド・タッチに、インストールされているソフトのバグを突いて、ソフトを自由にインストールできるように改変すること。
アイポッドが前回までに書いたような不安定な状態なので、一度工場出荷時の状態に復元することにし、ついでにジェイルブレイクすることに。
つい最近買ったばかりのアイポッド・タッチは、すでにソフトのバグが直っている1.1.2のバージョンで、このバージョンだとジェイルブレイクできないので、まずアイポッドを復元する際に工場出荷時の1.1.2ではなく、古い1.1.1のバージョンに復元する。
ここまではメーカー保証の範囲内の使用法だが、この先はそこから逸脱する。
バージョン1.1.1のジェイルブレイクの手順は、以前はかなり複雑で素人には手の出せないようなものだったが、現在は驚くほど簡単、アイポッド・タッチのウェブブラウザーで、あるウェブサイトを表示してタップするだけでいい。時間も数十秒しかかからず拍子抜けしてしまうほどだった。
このまま、1.1.1のまま使っても特に問題はないのだが、1.1.1は日本語フォントがへん(漢字が中国語フォントっぽい)なので、1.1.2に戻す。
ここからもとの1.1.2に戻すにはちょっと時間がかかった。まず、OktoPrepというものをインストールしたあと、パソコンのアイチューンズに接続して、バージョン1.1.2に普通にバージョンアップする。
するとまた工場出荷時のようなジェイルブレイクしていない状態に戻ってしまうが、1.1.2用のジェイルブレイクソフトをダウンロードして実行する(1.1.1の状態でOktoPrepをでインストールしていないといけない)。
このソフトは、アイポッド・タッチの中身の必要な部分をいったんダウンロードして、書き換えて、またアップロードするようで、転送速度の遅いUSB1.1接続のパソコンだとかなり時間が(何十分か)かかった。
これで1.1.2のジェイルブレイクも完了。ソフトが自由に入れられるようになります。
USB1.1接続のマックでうまくいくかドキドキでしたが、なんとかうまくいきました。具体的な方法は参考にしたサイト「Macin’ Blog iPod touch FW 1.1.2のJailbreak」など(多謝!)でどうぞ。
追伸、ジェイルブレイクはできましたが、アイチューンズとの同期が不安定なのはあいかわらずです。
6月9日(金)雨
予報通り、夜中から雨が降りだした。トイレと水道のあるところにテントを張っていてよかった。でも近くに店は全くなさそうなので、手持ちの食料でテントの中でじっとしているしかない。
本を読んだり、食事を作ったり、ラジオを聴いたりして過ごす。
この雨と同時に宮城県を含めた東北南部が梅雨入りした。あー、ついに追いつかれてしまった。梅雨に取り込まれてしまうと先に進めなくなってしまうのでなんとかしなければ。
降り出して半日でテントの四隅の縫製部分からじわじわと雨水が染み込んできた。量はたいしたことないのでとりあえず問題はない。
(0.0km/0h0m・計717.7km)
前略、
またしても逃亡したペットがでたようです。このオカメインコには日本には珍しい懸賞金が付いています。なんと5万円! オカメインコはペットショップではいくらくらいするものなのでしょう。犬、猫ならともかくインコでも飼い主は個体の区別がつくのでしょうか。このインコは名前と住所はしゃべらないのでしょうか。
これで思い出したのは「松医者」という落語。桂米朝版しか聴いたことはありませんが。
ご隠居の盆栽の松が枯れかかっていて、植木屋も見放してしまった。それをを大事にしているご隠居は自分の寿命もこの松といっしょに終わるに違いないとひどい落ち込みよう。
ご隠居の知り合いからそのことを聞いた男が、自分を植木の医者だとうそをついて紹介してくれと頼む。その男、ご隠居の松をかなりの重症で入院が必要といって持ちかえると、そこらじゅうかけずりまわって、似たような松を探し当てて、ご隠居の松の記憶も薄れた頃合いを見計らって、治りましたと持っていった。
ご隠居はたいそう喜んだ。男はいい薬をたくさん使ったのでと高い料金を請求する。ご隠居は高いと思ったが、自分の大事な松が元気になったんだからと納得する。しかし…。
「高うてきつい薬を使いすぎたんではないか?」
「なんでです?」
「きが違うてしもうた…」
草々
前略、
iTunesを使って音楽をマックに入れ、iPodで外に持ち出せるようになったら、スティーヴ・ジョブズのいうところのデジタル・ハブとしてマックに次にほしいのは何だろう。
ぼくはもうテレビはまったく見ないのでそっちのほうは興味がない。逆にラジオをよく聴くようになったのでマックにつなげることができるラジオがあればとても便利だ。気に入った番組をまるごとエアチェックしてmp3にすればiPodで外でも聴くことができる。
コンピューター対応のラジオはさがせばないことはないが、どれも帯に短し…、という感じだ。必要以上に多機能で高価だったり(これも)、携帯型シリコンmp3プレーヤーとの一体型だったり、どうもしっくりこない。
Griffin TechnologyのradioSHARKはぼくの探していたものに一番近いUSB接続ラジオだった。マック対応だし、タイマー録音はできるし、AMとFMの両方に対応している。値段もお手ごろだ。
しかしこいつには大問題がある。発売していないのだ。
Shipping soon(近日発売)とかかれたウェブページはもう1年近くそのまんまだ。いったい何が問題なのだろう。なにか解決できない不良があるのだろうか。AM対応というのに無理があるような気もする。AMラジオをコンピューターやモニターに近づけるとものすごいノイズがするし。
もうこの製品は永遠に発売されないのではないかと思いはじめている。
かわりにiPodにつけてFMラジオが録音できるなんてアタッチメントがでればいいんだけどな。
草々
マックの起動時にoptinキーを押していると、起動ディスクの選択ができるスタートアップマネージャーが出てきます。
しかしブルートゥース・キーボード使用時はちょっと勝手が違ってきます。
有線キーボードの時のように起動直後からoptionキーを押しっぱなしにしていても、うまくいきません。
かといって、「あたたたたたた!」と連打してもこれまただめ。
ブルートゥース・キーボード使用時は使えないのかと思っていたのですが、そういうわけではないようです。
ブルートゥース・キーボードでも使えるのですが、ただ押すタイミングがシビアなのだそうです。
そこでやりかたをだいたい会得しました。
連打はするのですが、要はoptionキーを押すのと離すののタイミングです。
たとえがわかりにくいかもしれませんがモールス信号に例えます。
「あたたたたたた!」が「………………」だとすると、
「ーーーーー」ってなかんじです。
少し押して、一瞬離して、また押しての繰り返しで、だいたいなんとかいきます。
ここまで読んでなんでそんなことが必要なの、システム設定の起動ディスクでやればいいじゃんと思っている方もいると思います。
実は最近になってはじめてブートキャンプを始め、マックにウインドウズをいれたのですが、ブートキャンプでウインドウズを起動すると今の所起動ディスクでマックが選べないのです。
マックのファイルシステムがHFS+の時はちゃんと選べていたらしいのですが、APFSになってウインドウズからAPFSにアクセスできなくなったらしく起動ディスクでマックが選べないのです。
まあそのうち直してくれると思うのですが、それまでは再起動してoptionキーを押して選ぶしかないのです。
東ヨーロッパにはユース・ホステルは少ないが、全般に物価が安いのでふつうの宿に安く泊まることができる。でも宿の絶対数が少ないところが多く、そういう国ではプライヴェイト・ルームというシステムのあるところが多い。
プライヴェイト・ルームというのは空き部屋のある一般の家庭が旅行者に部屋を貸すシステムで、観光案内所などに登録してあるのを紹介してもらう場合が多 い。イギリスなどのB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)に近いが、東欧の場合は本当に一般家庭の空き部屋に泊まらせてもらう感じに近いので当たり 外れはあると思うが、地元の人のうちににおじゃまできてなかなか楽しい。
ハンガリーのブダペストではプライヴェイト・ルームもかなり商売として成り立つようになっていて客引きまで行っているところが多かった。ぼくの泊まった プライヴェイト・ルームにはこの頃旅の途中の日本人が住み込んでいて、ベッドと食事だけもらって無給で客引きなどの「番頭」業務をしていた。
そこには他にも面白い日本人の旅人がいて、我々から「ホームレス山田」と名付けられたその男はぼくがブタペストの駅に着いた時に、プラットフォームにぽつんと立っているのを見かけていた。しかしその時は声を掛けるわけでもなく通り過ぎた。
そのプライヴェイト・ルームに投宿した後、この宿の番頭さんも客引きの際に彼に駅で会い、彼は我々の宿にやってきた。そして彼は驚異の超異次元体験を我々に聞かせてくれた。
ホームレス山田はその前日にブダペスト東駅に着いた。ブダペストにはプライヴェイト・ルームの数が多いので過当競争になり駅での客引きが当たり前になっ ている。彼はある客引きと交渉して、その人が紹介するプライヴェイト・ルームに泊まることにした。そこで数日分の宿代を払い、彼はさっそく町へ観光に出 た。
夕方、彼はその日の観光を終え自分の宿に帰ることにした。しかし彼はこの時すでに知らぬ間に恐怖の超異次元空間にはまり込んでしまっていたのだった。彼 はいくら歩いても自分の宿に帰りつけなかった。いくらさがしても歩き回っても自分の宿を見つけることはできないのだった。彼のまわりの空間がねじれてし まったのか、知らぬ間にパラレルワールドにワープしてしまったのか、知らぬ間に宇宙人が彼を拉致し記憶を消してしまったのか、あるいは彼の宿は消滅してし まったのだろうか…。
彼は迷子になってしまったのだった。
彼は自分の泊まっているプライヴェイト・ルームの場所が分からなくなってしまったのだ。彼はこの異国の町で迷子になり、完全にパニックにおちいり狂った ように町を歩きまわったが、自分の泊まっている場所、そしてその時にもっていた手荷物以外のすべての荷物が置いてある場所は見つけられなかった。
彼がこの日、自分の宿を見つけることを断念した時には夜もとっぷりと暮れていたため、彼は小さなデイ・パックを持っただけで百ドル以上する高級ホテルに泊まったそうだ。
その次の日、つまりぼくがこの町に着いた日、東駅でぼーっと立っている彼をぼくが見掛け、その後番頭さんが声を掛けた。彼がそこにいたのはそこで待っていたら前日客引きをしていた男がまた客引きにそこへ来て、彼に会えるかもしれないと思ったからだ。
彼はこの日も宿を見つけられずに(百ドルのホテルではなく)我々のプライヴェイト・ルームに泊まり、次の日ついに二日ぶりに自分の宿を発見した。彼が絶対の自信を持ってそこではない、この通りではないと信じて疑わず探していなかった通りに彼の宿はあったということだ。
この話にはまだちょっとしたオチある。
彼は日本で地図を製作している会社に勤めていたのだ。確かに彼は自分の宿のまわりのことだけは詳しく覚えていた。
つづく
スカイプがついにアイフォン/アイポッド・タッチ用にリリースされた。
無制限の無料電話ができるようになったのはいいが、マイクのないアイポッド・タッチではテキストチャットはできるが、当然通話ができない。
二代目のアイポッド・タッチはマイク付きのイアフォンに対応しているのでそいつを買えば簡単にマイク付きになる。イアフォン端子に突っ込む小型のマイク(プロテック CAPSULE VOICE PCVとか)も売っている。
しかし、初代アイポッド・タッチはイアフォン端子がマイク対応ではないのでこれらのマイクは使えない。では、初代アイポッド・タッチではスカイプできないのか。
そんなことはないらしい。少し高いがドックコネクター接続タイプのマイクを使えば初代アイポッド・タッチでも大丈夫だというので、探してみた(ファームウェアが2.2以降の場合にかぎるらしい)。
Logitec LIC-IREC01 は、初代アイポッド・タッチでも使えるし、ステレオ録音できるということだが、マイクを装着するとイアフォン端子が隠れてしまい、イアフォンが使えなくなるのでスカイプで通話ができない。二代目には付いてるのに、初代アイポッド・タッチは音声用のスピーカーもないのだ。
そしてみつけた iVoice III M-IVOICE は初代アイポッド・タッチでも使えて、イアフォン端子もふさがずに使えるマイクだった。
買ってみた。ドックコネクターに突っ込む部分とラインインのミニジャックが付いている。ミニジャックからは他のオーディオ機器からのライン出力をステレオで録音できる。
そして、スカイプで通話もできた。ばっちりだ。
ほとんど使っていないスカイプのクレジットも持っているので、これで無線LANをみつけたらケータイ電話にも格安で電話もできるぞ。
ドックコネクター接続のアイポッド用マイクは、イアフォン端子用のマイクに比べるとけっこう高いのだが、利点がないわけではない。
イアフォン端子がマイクに対応しているのは、一番最近発売された二代目のアイポッド・タッチやアイフォン、第四世代アイポッド・ナノやアイポッド・クラシックからだが、ドックコネクター用のマイクは二代目アイポッド・ナノや第五世代アイポッドから対応しているのだ。ぼくは二代目アイポッド・ナノも使用中なので両方で使える。これは便利。
ちょっと高いという以外の欠点。初代アイポッド・タッチに対応している録音ソフトがほとんどない。ほとんどの音声録音アプリはアイフォンか二代目のアイポッド・タッチじゃないとインストールできないようになっている。あと、もうちょっとサイズが小さければいうことないんだけどなあ。
[追記]初代アイポッド・タッチに対応している無料の録音ソフトは今のところ見つかっていない。有料なら Voxie Pro Recorder & Dictation(アップストアのリンク)が対応している(230円)。なぜほかのは対応しないのだろう。ナノはつなぐだけで使えます。
[さらに追記]マイクを買ったあと、ちゃんとスカイプできてるかチェックするのは、以前の記事「[Skype]スカイプ始めました。(音声通話準備編)」なんかを見てください。今は「echo123」さんは「Sound Test」さんになってデフォルトでコンタクトに追加されていますが、テキストチャットで「callme」と送ると、向こうから自動で電話をかけてきて、音声が流れ、音声チェックが始まるのは変わりありません。初代アイポッド・タッチでもちゃんと呼び出しのビープ音が鳴るのね。
あ、それから iVoice III M-IVOICE はアイポッド付属の白いイアフォンだとジャックがビミョ〜に干渉してドックコネクターの接続が危うくなることがありますね。ジャックのもっと細いイアフォンのほうが安心。
[さらに追記の追記]「付属の白いイアフォンだとジャックがビミョ〜に干渉」と書きましたが、「ビミョ〜に干渉」するのは、初期のアイポッドのイアフォンでした。古い付属のイアフォンをずっと使っていたのですが、最近のはジャックが細くなってますね。訂正。
[まだ追記]iPhone OS 3.0にしても純正録音アプリ「ボイスメモ」は利用可能になりません。あいかわらずなんらかの録音ソフトを利用する必要があるようです。二代目アイポッド・タッチでは使えるのに。どこかから持ってきて入れたら使えるようになるかな。少なくとも3.0でも、マイクはちゃんと使えます。
[もっと追記]iVoice III M-IVOICEは初代iPod touchのiOSの新しいバージョンで認識しなくなりました。
いろいろあるオンライン・ストリッジ・サービス。機能の説明は面倒なので割愛。
アイフォンやアイポッド・タッチで利用するならどれが便利なのだろう。
Dropbox | ZumoDrive | SugarSync | |
無料で使用できる容量 | 2GB | 1GB | 2GB(+α) |
使用方法 | コンピューターの任意の場所に置いた「Dropbox」フォルダーをネット上の保存領域と同期する | ネット上の保存領域を外部ハードディスクドライブのようにコンピューターに接続し、データを読み書きする | コンピューターの任意のフォルダーをネット上の保存領域と同期する |
特徴 | 保存、同期したデータの変更履歴が保存され、以前の状態に戻すことができる | 同期は行わないので、ネット上にのみデータを保存する | コンピューター上の任意のフォルダーを同期の対象にできる |
シュガーシンクは後発なので、ドロップボックスの「Dropbox」フォルダーしか同期できないという弱点を突いて、コンピューターのどのフォルダーでも同期可能にしてきた。
これでアプリケーションソフトによっては保存場所が決まっているデータでも同期が取れるようになる。メールソフトのメールデータとか、アイチューンズやアイフォトのデータとか。うまくやればブックマークとか複数のコンピューターで環境を合わせることができそう。
ただ無料版のシュガーシンクはスピード制限がかけられているのでかなりとろい。
ズーモードライブ(って読むのかな)は同期方式ではない。同期の場合はネット上に保存する容量と同じだけの領域がローカルのコンピューターに必要だが、ズーモードライブはネット上の領域を外部ドライブとしてデータを保存するので、コンピューターにはデータを残しておく必要がない(のでバックアップにはならない)。その分、ネット上のデータを読み書きすることが多くなるが、キャッシュを利用してスピードアップを図っている。
(追記)シュガーシンクはなんやかんやで無料でも2GBより大きな容量を利用できる。アイフォン/アイポッド・タッチの専用アプリで機能を試したり、紹介リンクからサインアップすれば、ボーナスの容量(250MB〜10GB)が使えるようになる。紹介したほうもされたほうもボーナススペースがもらえる(紹介でサインアップした人の登録メールアドレスが紹介した人に見えてしまうので注意が必要)。
アイフォンやアイポッド・タッチからは、保存されたデータを閲覧するだけだが、限られた本体の保存領域を使用せずに、ギガバイトサイズのデータに、アイチューンズとシンクすることなくアクセスできるのは便利。
Dropbox | ZumoDrive | SugarSync | ||
iPhone/iPod touchからのアクセス方法 | Web | App | Web | App |
画像 | △ (ウェブアプリなので機能は限られている) |
◎ (スライドショウあり) |
△ (ウェブアプリなので機能は限られている) |
○ (スライドショウなし) |
音声(mp3) | ◎ | ○ (再生位置の調整スライダーが出ない) |
○ (同左) |
○ (同左) |
音声(m4a) | ◎ | ○ (再生位置の調整スライダーが出ない) |
× | ○ (スライダーが出ない) |
音声(m4b) | ◎ | × | × | × |
動画(m4v) | ◎ | ◎ | × | × |
動画(mp4) | ◎ | × | × | × |
動画(flv) | × | |||
テキスト(txt) | △(閲覧可、文字の選択コピーがちゃんとできない) | |||
△(閲覧可、文字化けする場合あり、文字の選択コピーができない) | ||||
ワード書類(doc) | ◎(閲覧可、文字の選択コピー可) | |||
HTML | ◎(閲覧可、文字の選択コピー可) |
それぞれのメディアの扱いは、それぞれのサービスやアイフォンOSのバージョンアップで変わるかも。
画像の扱いはアプリケーション形式のもののほうがウェブアプリのものよりよい。アイフォトなどのコンピューターの画像閲覧ソフトの画像フォルダーを同期すれば、アイチューンズとシンクしなくても画像が閲覧できる。
ビットレートの高い動画は再生できるまでに時間がかかる。エロをアイポッド・タッチ本体に保存して危険を冒すのではなく、ネット経由にしようと思ったのだが、思いの外、ネット経由のストリーミング再生は重い。
今のところ、ドロップボックスのウェブアプリのメディアの対応が一番よい。うちにはUSB接続ラジオのレイディオシャークがあるので、このラジオの録音フォーマットであるAAC(m4a、m4b)の音声が扱えると、コンピューターでタイマー録音したラジオの音声をすぐさまネットにアップしてためておいて、アイポッド・タッチで聴くというラジオサーバー的な使い方ができて便利。
それぞれさらに巨大なスペースが利用できる有料サービスがある。より巨大なスペースがあればアイチューンズのライブラリーをまるごと同期するなんていうお大尽な使い方も可能。