前略、
今日は蒸し暑いね…
と自分で言ったから、6月26日は二日遅れ(去年比)でエアコン記念日
でもその前に、「露天風呂の日(6・26)」だそうです。
その一週間前の6月19日は「野宿の日(のじゅく→の19→619)」という訳で、世界の野宿界をリードする雑誌「野宿野郎」主催で第一回野宿大会が井の頭公園で催されました。ぼくはミャンマーの民族衣装ロンジーで参加しました。
一人の逮捕者も出すことなく無事大会を終えたことを報告します。
次回は9月19日か?
草々
前略、
安宿の部屋のドアに自分の南京錠で二重に鍵をかけると安全性は増すのだろうか?
以下の考察は部屋に鍵がまったくないとか、南京錠だけという安宿は関係がない。また、「ホテルのドアに南京錠でどうやって鍵をかけるの? 鍵はいつもカードだよ。っていうか、南京錠ってなに?」という人も以下の文章は読むだけ無駄だ。
安宿のなかには、ドアにちゃんと鍵は付いているが、ドアの外側に宿泊者が自分の南京錠などで二重に鍵をかけられるように金具がついているところがある。ぼくも気が向いたときはマイ南京錠をとりだして二重に鍵をかけることがある。かけないことも多いのだが、これをすることによって本当に安全性が増すのかということをちょっと考えてみようと思う。
泥棒の気持ちになって考えてみよう。何事も相手の気持ちになって考えるのはよいことである。
あなたは泥棒である。今、ひとけのない安宿の廊下に立っている。まず南京錠の付いていないドアの前に立ってみる。ノックをしてみよう。返事があった場合はすぐに立ち去らなければならない。返事がなければ、ドアを開けてみよう。
ドアに鍵がかかっていた場合、あなたは鍵をやぶらなければならないが、あなたは泥棒だからそれくらいのことはできるだろう。
ドアを開けてみて、考えられる状況は三つ。人がいなくて荷物がある。荷物があるけど人もいる。人も荷物もない。
人がいなくて荷物があるというのが、泥棒であるあなたにとって理想的な状況だ。ただし、ドアに鍵がかかっていなくてこの状況だった場合は人がすぐに戻ってくる可能性が大きいので仕事は素早く行わなければならない。
荷物があるけど、人もいるという場合、中にいる人はノックを無視したか、聞こえなかった(iPodを聴いていた)か、寝ていたかということだろう。相手に気がつかれる前にドアを閉めることができればよいが、そうでなかったときはなにか言い訳を考えなければならない。とりわけかかっていた鍵を無理矢理開けて入った場合は、相手を納得させる理由を考えるのはなかなか難しい。相手が寝ていた場合は仕事にとりかかるかどうかはあなたの神経の太さ次第だ。今回、あなたは泥棒ということなのでそれ以上の凶悪な犯罪に進むことは考えないでおこう。
人も荷物もない場合、あなたは空き部屋に入ったのだ。ルーズや宿なら空き部屋に鍵なんかかけない。鍵をわざわざやぶって空き部屋に入った場合、あなたは意味もなくそこで時間をつぶし、誰かに見つかる危険が増したことを認識しなくてはならない。
今度は南京錠のかかったドアの前に立ってみよう。今度はノックをする必要はない。南京錠で外から鍵をかけてある部屋にノックをして中から返事があった場合、それは誰かが監禁されているということだ。泣き叫ぶ女性や子供の声が聞こえてきた場合、あなたは仕事をするどころではなくなってしまうだろう。
ノックはせずにいきなり仕事にかかればよい。あなたは泥棒だから、二つの鍵くらい開けることはできるはずだ。ドアを開ければ、そこには誰かが監禁されていない限り人はいないし、空き部屋であるはずもない。南京錠をかけて外に出かけた宿泊者の荷物があるはずだ。さあ、仕事にかかろう。
どうだろう。あなたなら南京錠のかかった部屋とかかっていない部屋のどちらに泥棒に入るだろうか。翻って、あなたは安宿の自分の部屋に南京錠で二重に鍵をかけたいと思うだろうか。
草々
追伸、安易な結論に飛びつかれては困るので、別の考え方もあることを付け加えておいたほうがいいだろう。「リアル・ヴァージョン」だ。
あなたは泥棒である。ちまちまくだらない仕事なんてしてられないと思っている。楽して金もうけができればサイコーだ。宿には南京錠で二重に鍵のかかったドアとかかっていないドアがある。あなたはどっちに入る…。
前略、
愛機パワーマックG4キューブが何ヵ月も前から調子が悪くなっていた。
ある日、突然起動しなくなり、本体から「カーン、カーン」「カカカカカカッ」という異音がしだした。もうこれは逝ってしまったと思ったのだが、あることをすると一時的に治るということが判明した。
叩くのである。
コンピューターでも叩くと治るのだというのは、ちょっとした発見だった。治った後にノートンなどのディスク・ユーティリティをかけると、案の定、たくさん異常が見つかったがだましだまし使っていた。
音からしてハードディスクの異常だというのはほぼ間違いないだろうと分かっていたが、叩けば治るというのと、このハードディスクは1年ほど前に純正の20GBから入れ替えたばかりの80GBのものだったので、さらにお金をかけて直す気持ちになかなかなれなかった。
ある日、何もしないのに突然治るのではないかとも考えていた。実際、ゴールデン・ウィークに実家に帰っている間、さわらずにいて帰ってきたらしばらく異常が起こらないので治ってしまったのかと思ったこともあった(ファンレスのキューブに7200回転のハードディスクだと熱の問題とかがあるのだろうか。実際のところかなり熱いのだが)。
最近、OSをタイガーに変えたのみたものの、やはり調子はよくなかった。というか、調子はどんどん悪くなり、キューブを叩く頻度は高くなり、叩くだけでは治らないことも多くなり、蹴り始めた(「自分のいうことを全然聞かないもので、つい手が出てしまいました…」)。
もう臨終の日は近いと観念してそろそろiBookかPowerbookでも買おうかと思っていたのだが、先日のインテルプロセッサーへの移行の発表があって、もうインテル版マックが出るまでキューブでがんばることにした。
なにか手を打たなければならないのだが、ハードディスクを80GBに換えたので、現状ではバックアップをとる方法もないのだ。純正の20GBのディスクを入れ替えたときはiPodでバックアップを取ったのだが、もうそんなこともできない。
まず考えたのは、外付けのハードディスクを買いバックアップをとって、今のハードディスクを初期化すればひょっとしたら治るのではないかということ。これで治らなければ、新しい内蔵ディスクを買って入れ替えなければならない。
正直言って、もう丸4年使っているキューブにあまりお金はかけたくない。さらにいろいろと考えた結果、もっと安上がりな方法があることが分かった。
新しい内蔵ハードディスクを買った。今入っている同じ容量のディスクだと悔しいので、「これはたった1年で故障したハードディスクを入れ替えているのではない、ハードディスクをアップグレードしているのだ」と思えるように120GBのハードディスクにした(キューブは132GB以上のハードディスクは認識しないらしい)。新しく買うものはこれだけでいい。
いきなりハードディスクを入れ替える。これは以前、純正のものを入れ替えたことがあるので問題なくできた(ばらすのに星形のトルクス・ドライヴァーが必要)。
OSの入ったDVD-ROM(CD-ROM)で起動して、ハードディスクにパーティションを切って、OSを新規インストール。
ここで本体をさらにばらして、DVDドライヴをはずす。本体スイッチがついている天板とDVD側の側板をとれば簡単。
DVDドライヴからコネクターをはずし、はずしたハードディスクのジャンパスイッチをスレーブに設定して、DVDドライヴが付いていたコネクターを付ける。
これで起動するとキューブはハードディスクを二つとも認識してマウントするので、死にかけのハードディスクの中身をコピーできる。
で、死にかけのハードディスクをはずして、DVDドライヴを元に戻したら、全部組み立て直して終了。1万円かからずに内蔵ハードディスクを買うだけで、拡張性の全くないキューブでもバックアップを取って、ハードディスクを入れ替えることができました。
ふぅ、これで最低、あと1年か1年半ほどはがんばってもらわないと。
草々