前略、
それではここで日本呪縛霊の会の皆さんにご協力いただいて、このマンション建設予定地の呪縛霊をカウントしていただきます。用意はよろしいでしょうか。では、お願いします。
今、日本呪縛霊の会の皆さん13名に、カウンターを持ってこのあたりの呪縛霊を数えてもらっています。
カウントが終了したようです。では皆さんの数えた数字をこちらに集めまして、いまから日本珠算連盟の暗算コンテスト小学生の部のチャンピオンに数字を合計していただきます。
では、どうぞ。
おっと、もう暗算ができたようです。呪縛霊の合計はいくつでしょう。
出ました。百以上です。百以上。
危険です。注意をしてください。
草々
前略、
やってしまいました。グラフィック・デザイナーが最も恐れることのひとつ。
「シール貼り」の刑です(もっと恐ろしいのは「全部刷り直し」の刑ですが、幸いまだこれにはあっていません)。
同じ会社のライターが書いた原稿を元にパンフレットをデザインし、校正し、印刷が上がり、納品されました。
そこに依頼人からの恐怖の電話…。
文章の途中に突然おかしな空白がひとつ入っているという。
「…平野の中にそびえる とした姿は、…」
たしかに。
入稿したデータをチェック。
最悪! 入稿したデータも同じように空白になっている。完璧なこちらのミス。
ライターの書いた原稿を見ると、
「…平野の中にそびえる凛とした姿は、…」
と「凜」になっている。なぜ空白に。そのテキストをコピーしてDTPソフトにもう一度流し込んでみる。
げげっ!「凜」のところが空白に化けた。なぜだ!
解説しよう。なぜかというと、この時に使用した「凜」という文字はマッキントッシュのOsakaフォントをはじめ一般的なフォントにはあるが、ポストスクリプト(OCF)フォントにはないのだった。
この時に使用した「凜」という文字はシフトJISのEAA3の「凜」で、同じ読みで微妙に形の違う「凛」が997Aにもあって、この「凛」ならOCFフォントにもあるのだ。
OCFフォントにある「凛」が正字で、シフトJIS、EAA3の「凜」は異体字ということらしい。
EAA3の「凜」は異体字にもかかわらず、Mac OS 9のOsakaフォントに含まれているが、OCFのポストスクリプトフォントには入っていないのだ。
なぜわざわざこのライターは異体字を使ってきたのか。こだわりなのか。
実はこのライターは、「慣れていて他では書けない」という理由でシャープのワープロ専用機「書院」をいまだに使っており、DOS変換し、フロッピーディスクでテキストをやり取りしている。どうやら書院では「凛」の異体字が出てくるようだ。
同じようにOsakaフォントにはあるが、OCFのポストスクリプトフォントにない文字としてシフトJISのEAA4の「熙」がある。さらに付け加えれば、これらの二文字はCIDフォントには加えられたのでCIDフォントでつくればちゃんと出力される。
いや、もちろん分かっています。みなまでいうてくださるな。この事故の本当の原因はフォントがどうたらこうたらということではないのだ。
今回テキストをDTPソフトに流し込んだその瞬間から、ずーーっと、すべてのカンプや色校正でこの文章は空白が入ったままだったのだ。事故の原因はミスに誰も気がつかず、すべての校正をすり抜けて印刷され、納品されてしまったことなのだ。反省…。
草々
前略、
このカメラを買うのは二度目。
1990年に最初の海外旅行に出た時に、最初の滞在地の香港(のうさんくさいカメラ屋)で購入(YASHIKAブランドだった)して、その後の7ヵ月半の旅の間、撮りまくった。
オートフォーカスのコンパクトカメラだが、一眼レフ方式なのでファインダーで見たままが撮れる。縦型でフィルムも縦送り、ハーフフレイムなので36枚撮りのフィルムで72枚以上撮れる。当時、海外ではこのサイズでこの形のカメラは珍しがられた。
そして、1992年、二度目の長期旅行に出発し、最初の滞在国アメリカで盗難に遭い、どこかへ消えてしまった(そのばかみたいな顛末はこちらで)。
その後はペンタックスの普通のコンパクトカメラを買って、こいつは盗まれることもなく数十ヵ国で働いてくれて、今も使っている。
それでもこのユニークなカメラは常に気になっていて、ヤフー・オークションをのぞいては、やや高すぎる落札価格に手が出ないでいた。
そんなとき、新宿で行われたフリー・マーケットでワゴンにぽつんと置かれたこのカメラを発見した。電池切れのために動作確認ができないが、ソフトケース付きで状態はきれいだった。店主にちゃんと動くかどうか訊いてみると、すぐに「もちろん」という答えが返ってきたが、店主はプロの中古品売買業者のようで、このカメラの持ち主ではなく、電池の切れたこのカメラが動いているのを見たことがないのは明白だった。
3500円だという。こういう場合は安いことが逆に不安材料になる。2500円まで値切って買った。
帰りに電池を買う。1000円ちょっとした…。
家に帰って動作を確かめてみると、レンズにくもりもなく、一応動いたが、最初はボタンの接触が悪くて、押してもシャッターがおりなかったりしたので、やっぱり不良品をつかまされたのかとあせったが、その後数日、何度もシャッターを切っていると、なぜかちゃんと動作するようになった。
外観にはほとんど傷らしい傷もなく、もう何年も使われていなかったのかもしれず、ずっと吹きさらしのワゴンなどに置かれていて、ちゃんと動くようになるまでには慣らし運転が必要だったのかもしれない。
まだフィルムを入れて撮影をしていないのだが、これはお買い得だったかな。
草々
前略、
近藤勇はなんで局長なんだろう。何局の局長だ。アジア・オセアニア局か。
上っ面だけ調べてみたところ新選組には一番隊、二番隊などというものがあってこれの頭が組長というではないか。いったいどうなっているんだ。なにか深い深い理由があるのか、それとも「まったく近頃の若いもんときたら言葉が乱れて」いたということなのか。
[教えて!goo] 新撰組の「局長」という役職名について
草々
前略、
グラフィックデザインをやっていると依頼主から「ここはこのフォントを使って」と印刷された文字を渡されることがしばしばある。
とても特徴のあるフォントならすぐさがせるし、なくてもすぐ分かるのだが、ごくふつうのたいした特徴もないセリフやサンセリフの欧文フォントだとさがさなければならないフォントの数が多くて大変だ。
フォントの画像をアップロードすることでフォント名を検索してくれるMYFONTS.COMというのがあるというのを知って試してみることにした。
調べてみるフォントは今読んでいる早川書房のT・ジェファーソン・パーカー著「サイレントジョー」の123ページのノンブルだ。
まずはスキャンして、大きさを360×275ピクセル以下に調整、グレイスケールにしてコントラストも調整して保存。ファイル形式はGIF、JPEG、TIFF、BMPに対応しているようだ。
「WhatTheFont」のページからファイルをアップロードする。
アップロードした文字がどのアルファベットか自動的に認識して表示してくれるので、間違っていれば直して「Search」ポタンを押す。
するとフォントを検索して似ているもののリストを並べてくれる。
このフォントの検索では22個の候補があがった。
ふたつほどそれらしいフォントがあった。
フォントのリストをクリックするとそのフォントのすべての字形が見られる。
その他の数字の字形も比べることによってリスト11番の「Column Swash-Book Italic 」らしいことが分かった。
ある程度の数の字形がそろっていれば、これは結構使えるのではないだろうか。
草々
前略、
「今日は蒸し暑いね」とキミがいったから、6月24日は「エアコン記念日」。
でもその前に「UFO記念日」と「タイ革命記念日」だそうです。
写真はおもちゃデジカメmaxellのWS30 slimで撮りました。
画質はよくないですが、スナップを撮るのにはちょうどいいです。問題はウィンドウズにしか対応していないことで、買う前から分かっていたのですが、Virtual PCがあったので大丈夫だろうと思って買ったのです。結果はちゃんと使えたのですが、それはOS 9の時のこと、OS X版のVirtual PC 6ではこのカメラを認識しなくなってしまいました。もちろんカメラの動作環境にVirtual PCは入っていないので文句はいえません。なにかいい方法ありませんかね。
草々
追伸、写真の「ヤング理髪店」のお客はやはり山形出身のヤングなのだろうか。
前略、
ビリニュスから日帰りでカウナスに行った時にソ連製のカメラを買った。
ラス・ヴェガスの盗難事件で日本から持っていっていたカメラはなくなってしまい、その後ドイツで日本製のコンパクト・カメラを買うまでのあいだはQuickSnap(写ルンです)を使っていた。
カウナスにあったカメラ屋さんをのぞくととても安かったのでもう1台ほしくなった。ロシア製の有名なゼニットの金属ボディの重い一眼レフカメラでも2500タローナス(600円ちょっと)ぐらいからあり、コンパクト・カメラならもっと安かった。白黒フィルムなどは10円もしない。
重い一眼レフは長旅の邪魔なので、プラスチックのボディでハーフ・フレイムのピントも絞りもマニュアルの物を買った。安くてもちゃんと写り、この後の旅の間ずっと愛用した。このウェブログにアップしている写真のなかにもこのカメラで撮ったものがたくさんある。
この「АГАТ(アガット)18K」というカメラ、帰国してからはほったらかしだったのだが、ネットで調べてみると意外とたくさんのサイトがあっていろいろと情報が分かった。
このカメラはBelOMOというロシアではなくベラルーシ(リトアニアの隣国)の会社の製品で、安い割にはなかなかいいレンズをつけているそうだ。
日本でもネットなどを通じて5000円ほどで買うことができるようだ。ぼくがカウナスで買った値段は900タローナス(約200円)だったけど。
草々