前略、
これはほしい!
立方体の木の積木に溝や穴がついていて、積み上げた積木の上からビー玉を転がして遊ぶ。うー、おもしろそう。
「cuboro」というおもちゃでスイスの会社が出している。
とてもほしいのだが、日本で買うと恐ろしく高い。スタンダードが25200円って! 日本に正規代理店ができる前に輸入販売していた会社は同じものを18900円で売っていた(もう取扱えなくなったらしい)。ドイツのamazon.deでは133ユーロ(1ユーロ140円だと18620円)で売っている。
この手のおもちゃは積木があり余るほどあると想像力が刺激されていろいろな仕掛けをほどこした大作を作りたくなってわくわくするだろうに、この値段ではなかなか手が出ないぞ。
草々
前略、
このカメラを買うのは二度目。
1990年に最初の海外旅行に出た時に、最初の滞在地の香港(のうさんくさいカメラ屋)で購入(YASHIKAブランドだった)して、その後の7ヵ月半の旅の間、撮りまくった。
オートフォーカスのコンパクトカメラだが、一眼レフ方式なのでファインダーで見たままが撮れる。縦型でフィルムも縦送り、ハーフフレイムなので36枚撮りのフィルムで72枚以上撮れる。当時、海外ではこのサイズでこの形のカメラは珍しがられた。
そして、1992年、二度目の長期旅行に出発し、最初の滞在国アメリカで盗難に遭い、どこかへ消えてしまった(そのばかみたいな顛末はこちらで)。
その後はペンタックスの普通のコンパクトカメラを買って、こいつは盗まれることもなく数十ヵ国で働いてくれて、今も使っている。
それでもこのユニークなカメラは常に気になっていて、ヤフー・オークションをのぞいては、やや高すぎる落札価格に手が出ないでいた。
そんなとき、新宿で行われたフリー・マーケットでワゴンにぽつんと置かれたこのカメラを発見した。電池切れのために動作確認ができないが、ソフトケース付きで状態はきれいだった。店主にちゃんと動くかどうか訊いてみると、すぐに「もちろん」という答えが返ってきたが、店主はプロの中古品売買業者のようで、このカメラの持ち主ではなく、電池の切れたこのカメラが動いているのを見たことがないのは明白だった。
3500円だという。こういう場合は安いことが逆に不安材料になる。2500円まで値切って買った。
帰りに電池を買う。1000円ちょっとした…。
家に帰って動作を確かめてみると、レンズにくもりもなく、一応動いたが、最初はボタンの接触が悪くて、押してもシャッターがおりなかったりしたので、やっぱり不良品をつかまされたのかとあせったが、その後数日、何度もシャッターを切っていると、なぜかちゃんと動作するようになった。
外観にはほとんど傷らしい傷もなく、もう何年も使われていなかったのかもしれず、ずっと吹きさらしのワゴンなどに置かれていて、ちゃんと動くようになるまでには慣らし運転が必要だったのかもしれない。
まだフィルムを入れて撮影をしていないのだが、これはお買い得だったかな。
草々
前略、
CD-ROM「古今東西噺家紳士録」の落語の音声をiTunes、iPodに入れることについて「やっぱり本が好き〜LINの読書日記〜」のLINさんとウェブ上で少しやり取りをした。
LINさんはWindowsユーザーなのだが、Windows版iTunesだと「フォルダをライブラリに追加」の機能でCD-ROMから音声のmovファイルがiTunesに追加できるということだった(iPodで聴くなら追加したファイルはmp3かAACにエンコードしなくてはならない)。うちにあるVirtualPCで試してみると、Windowsでも音声ファイルが不可視なのは同じだが「フォルダをライブラリに追加」でCD-ROMを選択すると中の不可視ファイルも探して追加されるのだった。
ではMac版だとどうなのか。
まずメニューに「フォルダをライブラリに追加」の項目がない。「ライブラリに追加…」というのはあってフォルダーも選択できるのだが、CD-ROMを選択してもなにも起こらない。これは不可視フィルを無視しているのか、あるいは音声ファイルがハイブリッドCD-ROM(WindowsとMacの共用CD-ROM)のWindowsの領域にあるため読み込まないか、のどちらかではないかと思う。
ついでなので、意外と知られていないiTunesの機能を紹介しておきます。Mac版で「詳細設定メニュー」をoptionを押しながらプルダウンすると「AACに変換…」(または「mp3に変換」)という項目が出るので、読み込み可能なファイルを選択(複数可)すれば、エンコードしてiTunesのライブラリに追加できます(ファイルをライブラリに追加して、mp3などにエンコードして、元のファイルをライブラリから削除する、という手間が省けます。同じ曲名のファイルが二つできちゃうのも面倒でしょ)。
草々
前略、
iPodを買ってから一番よく聴いているのはじつは音楽ではなく落語だ。
音楽と同じで集めだすとどんどんコンテンツを増やしたくなってくる。そんなときに書店で「古今東西噺家紳士録」のCD- ROMを見つけた。
「物故噺家230名以上、約250席、CD 46枚分2780分の落語を完全収録 系図・芸名・改名からスピーディーに噺家を検索」
うーん、これはほしい。でも、13440円なのだ。高い…。
そんなときにちょうどネットオークションにこの商品が出品された。まず調べなければならないのは落語の音声ファイルが何かとということ。iPodに落とせるファイル形式でないと買っても意味がない。パソコンの前で2780分の落語をずっと聴いてはいられないのだ。
制作会社のウェブの掲示板で訊ねたら答えてくれて、ファイル形式がQuicktimeのmovであることが分かった。これなら大丈夫だろう。
オークションでなんとか半額ほどで落札できた。
商品が届いて早速再生してみる。
「あれっ…?」
うちのパソコンはMacなのだが、OS X上で開こうとするとクラシック環境が開いてしまう。
実はこの「古今東西噺家紳士録」は現在2作品発売されていて、2000年に「古今東西噺家紳士録」、今年(2005年)に収録した落語を8割入れ替えた という改訂版「ご存じ 古今東西噺家紳士録」が出ている。
今年出た改訂版はもちろんOS Xに対応しているが、OS Xが発売されてまもない2000年に出た「古今東西噺家紳士録」は対応しているはずがない(でもクラシック環境でちゃんと動作します)。
音声ファイルがQuicktime形式だからiTunesで読み込めるので、mp3やAACに変換するのは別にたいした問題はないと思うが、音声ファイルが見えない不可視ファイルになっている(macだけかな?)ので適当なユーティリティが必要です。ぼくの場合(Mac)は FileBuddy でハードディスクにコピーして、可視化しましたが、TinkerTool などで不可視ファイルを見えるようにしておけば、CD-ROMから直接エンコードできるでしょう(多分)。
どちらかというとエンコードした後の方が大変です。
音声のファイル名が数字とアルファベットだけなので、落語との対応が分かりません。これは服部匡さんのサイト に「『古今東西噺家紳士録』 音声ファイル一覧」というページがあるので、これを参考にして手作業で入力するしかないでしょう(このページがなかったらすべての落 語にタグを付けるのは大変な手間がかかったことでしょう。感謝!)。
草々 (その2へつづく)