前略、
iPodを買ってから一番よく聴いているのはじつは音楽ではなく落語だ。
音楽と同じで集めだすとどんどんコンテンツを増やしたくなってくる。そんなときに書店で「古今東西噺家紳士録」のCD- ROMを見つけた。
「物故噺家230名以上、約250席、CD 46枚分2780分の落語を完全収録 系図・芸名・改名からスピーディーに噺家を検索」
うーん、これはほしい。でも、13440円なのだ。高い…。
そんなときにちょうどネットオークションにこの商品が出品された。まず調べなければならないのは落語の音声ファイルが何かとということ。iPodに落とせるファイル形式でないと買っても意味がない。パソコンの前で2780分の落語をずっと聴いてはいられないのだ。
制作会社のウェブの掲示板で訊ねたら答えてくれて、ファイル形式がQuicktimeのmovであることが分かった。これなら大丈夫だろう。
オークションでなんとか半額ほどで落札できた。
商品が届いて早速再生してみる。
「あれっ…?」
うちのパソコンはMacなのだが、OS X上で開こうとするとクラシック環境が開いてしまう。
実はこの「古今東西噺家紳士録」は現在2作品発売されていて、2000年に「古今東西噺家紳士録」、今年(2005年)に収録した落語を8割入れ替えた という改訂版「ご存じ 古今東西噺家紳士録」が出ている。
今年出た改訂版はもちろんOS Xに対応しているが、OS Xが発売されてまもない2000年に出た「古今東西噺家紳士録」は対応しているはずがない(でもクラシック環境でちゃんと動作します)。
音声ファイルがQuicktime形式だからiTunesで読み込めるので、mp3やAACに変換するのは別にたいした問題はないと思うが、音声ファイルが見えない不可視ファイルになっている(macだけかな?)ので適当なユーティリティが必要です。ぼくの場合(Mac)は FileBuddy でハードディスクにコピーして、可視化しましたが、TinkerTool などで不可視ファイルを見えるようにしておけば、CD-ROMから直接エンコードできるでしょう(多分)。
どちらかというとエンコードした後の方が大変です。
音声のファイル名が数字とアルファベットだけなので、落語との対応が分かりません。これは服部匡さんのサイト に「『古今東西噺家紳士録』 音声ファイル一覧」というページがあるので、これを参考にして手作業で入力するしかないでしょう(このページがなかったらすべての落 語にタグを付けるのは大変な手間がかかったことでしょう。感謝!)。
草々 (その2へつづく)