前略、
簡単にメーラー履歴を書くと(すべてマッキントッシュ版です)、
最初はクラリスメール Lite 。2000年問題の前に1999年問題があった(1999年からヘッダーの日付がおかしくなった)けど、結構気に入って問題があったあともしつこく使っていた。
その後、Outlook Express をしばらく使ったが、すべてのメールをなくすという事故が2回起こって見捨てた。またクラリスメールに戻った後、Arenaに落ち着いた。
Arenaは使い勝手がよく、シンプルでありながら、ほしいなと思う機能がきっちり付いていて金を払う価値のあるメーラーだった。
で もOS X版が出てしばらくして、開発終了してしまった。現行のOSでもちゃんと動いてくれるのだが、ノートン・アンチウィルスとぶつかって送信が時々おかしくな る問題があったり、HTMLメールをウェブブラウザーを開かないと見れないことや、添付した写真もインラインでは見れないので、ここ最近はことあるごとにメールの乗り換えを考えるようになった。
実際、乗り換えも何度か試みたのだが、その度に「やっぱりArenaがいいや」と戻っていた。最近のメーラーは重いのだ。マシンがG4 Cube(450MHz)なのでアップルのMail.appなんか重くて使えたもんじゃないのだ。使い勝手もイマイチだ。
ネットスケープ直系、モジラのThunderbirdにもプレヴュー・ヴァージョンのころ何度か乗り換えを試みていた。Mail.appよりはややよかったものの、やはり使いにくくCubeには 重すぎて断念していた。
ウェブ・ブラウザは早めにFirefoxに移行していたので、正式版が出た Thunderbirdをもう一度試してみたらかなり軽くなり、使い勝手もよくなっていたのでもう一度乗り換えを試みることにした。
メー ラーの乗り換えがブラウザーの乗り換えよりうまくいかないのは、移行項目の多さと困難さのためだ。ウェブ・ブラウザーの移行項目といったらブックマークくらいで一から作り直してもたいしたことないが、過去のメールをすべて移行するのはなかなか大変だ。ましてやArenaのような日本だけで使われている メーラーからだと簡単にはインポートさせてはくれない。
ArenaのメールボックスはEudora互換だというので、ThunderbirdのEudoraからのインポートツールが使えるかと思ったが、全くだめだった。
日本語版のThunerbirdサイトにはArenaからの移行方法 が 載っており、それによるとEudoraに読み込ませてから、Thunderbirdに移行するとなっているが、今回やってみた限り ではEudoraには問題なく移行できるが、そこからThunderbirdにいくとすべて文字化けしてだめだった(Arena 2.2.1→Eudora 6→ Thunderbird 1.0)。
結局、移行に成功したのはEudoraではなく、Mail.appをあいだにはさむ方法。
まず ARENA 2 Mail を使って、ArenaのメールボックスをMail.appのメールボックスに変換して読み込ませる。Mail.appから Thunderbirdへはサイトに載っている移行方 法で移行する(xxxx.mboxというパッケージの中の”mbox”というファイルをコピーして名前を書き換えて Thunderbirdのメールフォルダーに入れる)。
一部日付がおかしくなったメール(1919年や2025年になってしまった)があったが、これは1999年問題のあったクラリスメール Lite時代のメールやウェブメールを転送したものだったので、純粋にArenaからThunderbirdへの移行はこの方法でうまくいくのではないだ ろうか。
草々
追伸、ひょっとしたらMail.appをはさまなくても、ARENA 2 Mailで変換したものをThunderbirdに読み込ませても大丈夫かも知れないなと思い始めています。でも、もうこちらでは移行終了しているので試さないと思います。どうぞ試してみてください。