前略、
今回は本番とほぼ同じ荷物を積んでの予行演習。朝7時半ごろ出発。
いつものように多摩川をさかのぼり、浅川に入り、八王子をすぎ、JR高尾駅の横を通り、京王高尾山口駅で休憩。高尾山へ登る人たちが大勢。
ひと休みして出発。本日のハイライト、大垂水峠越え。といっても東京側から上ると緩やかな上り坂が長く(5キロ強)続く。それでも途中何回も停止して休みながら上る。峠到着。
坂を下りると相模湖と津久井湖のあいだに出る。相模湖には行かず、相模川を下り、津久井湖方面へ。といってもこれらの湖はダム湖なので山の中を走っているのと同じ。ダム湖だと分かっていても、ついふつうの湖と川のある風景を想像してしまってギャップが甚だしい。走っていても全くつまらない、車の多い、上り下りの多い車道を走る。城山ダムの近くまで来ると公園があってやっとひとここち付くが、最初のダム湖周辺で一泊目というプランは捨てて先に進むことにする。
小倉橋直下の相模川左岸を川沿いに進むと大きな中洲があり、さらに下流に進むと市立相模川自然の村とかいう施設に着く。中洲は全面畑になっていて橋で渡れる。自然の村にはキャンプ場があった。最初はそのまま通り過ぎようとしたのだが、下流への川沿いの道はなく、下るには山の坂道を上らないと本線に合流できないことが分かって、坂道はもう辟易していたのでその辺りで泊まれる場所をさがすことに。
キャンプ場は有料で1〜10人まで1000円という大ざっぱな料金。たいした付随施設もないのでトイレを借り、水筒に水だけ入れて他をさがすことにする。中洲にもそれほどいいところはなく、中洲から見えた川原がよさそうだったのでそこにテントを張ることにする。
実際はけっこう石がごろごろしていていいところとはいえなかったが、石の少ない平らなところをさがしてテントを張る。腹は減っていたのだが、峠越えなどで疲れて何もする気がしなくてぼっーと寝ころびラジオを聴く。夕方になるとちょっと元気が出てきたので持ってきていたガスストーヴでお茶を沸かし、ご飯を炊いて夕食を作る。食事が済んでもまだ七時前だったが寝た。[本日の走行距離:65.64km]
つづく