6月23日(金)雨ときどき曇り
夜中にまた雨が降りだした。
朝、やたらカラスがカーカーとうるさくて目が覚めた。鳴き声がやたら近いのでテントを出てみると、フライシートの上に乗って鳴いていた。ここからがびっくり。シートの上に乗っているカラスを追い払おうと、フライシートの中からカラスがいるところをたたいて見たのだが、カラスは全く動かない。かなり激しくたたいても飛び立たないので、自転車のワイヤーロックで下からたたいてやったのにまだ動かなかった。フライシートのジッパーを開けて腕を出してワイヤーロックを振り回したらやっと逃げた。カラスは電線なんかのゆれるものにいつも止まっているので下からの振動には強いらしい。
まだ霧雨が降っているので、もう一眠り。10時過ぎに空が明るくなりかけていたので出発。
日本海側をずっと行けば積丹半島をぐるっと回ることになるのだが、天気は悪いし、半島の方はかなり上り下りがきつそうなのでショートカットすることに。
それでも峠は越えなければならない。坂を上っていくと雨が降りだす。こういう天気だと山の上はだいたい降っているのでしょうがない。途中でレインコートを着込み、峠を越え、滑り降りる。山を下りると雨は止み、余市町へ。テントを張れそうなところがないので小樽方面へ進む。雨に濡れたのでまた自転車のスピードメーターが機能停止していた。
小樽に近づきもうちょっとだと思ったら、ひどい上り下りと歩道のない恐怖のトンネルが続き、ぐったりつかれる。
この手の港町なら海沿いに公園くらいあるだろうとさがすと、色内埠頭公園という見つかる。公園の奥のほうにテントを張る。化学工場かし尿処理施設でもあるのか、ちょっとケミカルな臭いがするが、気にしない。テントに荷物を置いて、交番で銭湯の場所を訊いてお風呂にはいる。
小樽の運河と倉庫街はなかなかいい感じだ。
(61.43km/4h25m・計1549.2km +10キロほどはメーターが動いていなかった)