前略、
CD-ROM「ご存じ古今東西噺家紳士録」において、収録演目数が271席と謳っているのにもかかわらず、コンテンツからは270席しかアクセスできないことについて、制作会社のエーピーピーカンパニーのウェブサイトのBBSで問い合わせたところ、電子メールで丁寧な回答をいただきました。
まず、演目数の誤差、演目名の誤表記について
確認いたしましたところ、ご指摘通りのミスを確認いたしました。
権利関係ほか様々な問題から、収録演目の選定については
発売直前まで、変更に次ぐ変更となっておりましたので
その過程で付属冊子、ホームページ、ソフトとの間で
本来出てはいけないものですが、ズレが出てしまったものと思われます。
この点につきましては、お詫び申し上げますとともに
今後、版を重ねる際に訂正させていただきたいと思います。
(ホームページの演目数、演目名については修正いたしました)
ソフトからアクセスされない音声ファイルについてですが
こちらも、上で述べたのと同じ理由から制作の過程で
プログラムからはずし、フォルダからもはずされるべきファイルが
残ってしまったものと思われます。
参考までに演者、演目名は柳家小半冶「カフェー都々逸」になります。
こちらも今後、版を重ねる際には削除させていただきます。
というわけでファイル名「21782.mov」は柳家小半冶「カフェー都々逸」と判明しました。演目、ファイル名対応表も改定しました。
なお制作会社のBBSでのこちらの問い合わせの書き込みについては、先方の要望により削除されることになっています。
草々
前略、
またしても逃亡したペットがでたようです。このオカメインコには日本には珍しい懸賞金が付いています。なんと5万円! オカメインコはペットショップではいくらくらいするものなのでしょう。犬、猫ならともかくインコでも飼い主は個体の区別がつくのでしょうか。このインコは名前と住所はしゃべらないのでしょうか。
これで思い出したのは「松医者」という落語。桂米朝版しか聴いたことはありませんが。
ご隠居の盆栽の松が枯れかかっていて、植木屋も見放してしまった。それをを大事にしているご隠居は自分の寿命もこの松といっしょに終わるに違いないとひどい落ち込みよう。
ご隠居の知り合いからそのことを聞いた男が、自分を植木の医者だとうそをついて紹介してくれと頼む。その男、ご隠居の松をかなりの重症で入院が必要といって持ちかえると、そこらじゅうかけずりまわって、似たような松を探し当てて、ご隠居の松の記憶も薄れた頃合いを見計らって、治りましたと持っていった。
ご隠居はたいそう喜んだ。男はいい薬をたくさん使ったのでと高い料金を請求する。ご隠居は高いと思ったが、自分の大事な松が元気になったんだからと納得する。しかし…。
「高うてきつい薬を使いすぎたんではないか?」
「なんでです?」
「きが違うてしもうた…」
草々
前略、
音声ファイルへの演者、演目などのタグ付けがついに終わりました。
付属の本に載っている演目一覧表がけっこういい加減でした。時間は誤差の範囲でなく違っているものがかなりあるし、演目も完全な間違いがひとつ(三遊亭百生の演目は「三十石」ではなく「運廻し」)。
それとこれは面倒なのでちゃんと検証していないけれど、演目数が271席と謳っているのに、実際は270席しかないのではないか。本の演目一覧も制作会社のウェブサイトの一覧もCD-ROMのコンテンツ自体も!
ただ音声ファイルだけは271個ありました。つまり演目と演者の分からないファイルがひとつあるということ。見逃したに違いないと思って何度も一覧表やCD-ROMのコンテンツとチェックして時間をつぶしてしまいましたよ。ひょっとしたらアップデートされたヴァージョンが出ていたりするのでしょうか。それとも単純にぼくが見逃しているだけでしょうか。
とりあえず、演目、演者、ファイル名、収録時間のリストを作ったので公開します。お役に立てば幸いです。よろしければ校正していただいてフィードバックをお願いします。
[演目、ファイル名対応表]
草々
「271番目の音声ファイル」につづく
前略、
前回はCD-ROMを買って、落語の音源をiTunesでAACにエンコードしているところまでだった。エンコードには時間がかかりそうなので、そのまま寝てしまったのだが、朝起きてもまだエンコードは終了していなかった。半日以上かかったことになる。
前回はこれほどはかからなかったはずである。今回はやり方を変えたのが裏目に出てしまったようだ。今回のやり方は、TikerToolを使って、可視にしたCD-ROM上のmovファイルをiTunesにコピーして、それをACCにエンコードするというもの。前回は、iTunesがクイックタイム形式を読めることを知らなかったので、OS 9上でFile Buddyを使って、不可視のmovファイルをコピーして、それをSoundAppかなにかのサウンド処理ソフトでAIFFファイルにバッヂ処理で変換してから、iTunesでエンコードした。この時も時間はかかったが、朝起きたら終わっていた。6時間ほどだったような記憶がある。
同じようにこのCD-ROMの落語をiPod用にエンコードした人とウェブでやり取りをしたときにほんの数時間ですんだという報告もあったので自分のやり方がまずかったのかと思っていたのだが、結局はマシンの処理速度の問題だったようだ。
でもとりあえずはすべての落語は無事AACファイルに変換できたので、次の難関に向かうことにした。
落語のタイトルや演者などのタグを付けなくてはならないのだ。元がクイックタイムファイルなのでタグがついていないのである。おまけに音声ファイルのファイル名は数字だけなので落語との対応が分からないし、制作会社は落語とファイル名の対応表などは公開していないのだ。
旧版「古今東西噺家紳士録」のときは、ファイル名と落語のタイトル、演者の対応表を作ってウェブで公開している人がいたので助かったのだが、この新版のものはまだ見たことがない。自分でひとつひとつさがして打ち込むしかないようだ。幸い、付属の本に、落語のタイトルと演者、元の音源、そして収録時間の表がついていた。収録時間が付いているおかげでかなりファイルを探すのは楽だ(エンコードしたためかiTunesが示す時間と表の時間は誤差があって必ずしも一致しないのだが)。
今、ファイル名と落語の対応表を作ることを前提に、ちまちまとタグ付けをやっている最中だ。そのうち公開できる日が来るかも知れない。必要だという人はいるだろうか。
草々
「ファイル名対応表編」につづく
前略、
やっとCD-ROM「ご存じ古今東西噺家紳士録」を買った。音源付きの総合落語データベースとでもいえばいいのだろうか。2000年に出た「古今東西噺家紳士録」の改訂版だ。古いほうも今年の3月に買ったのだが、収録している落語の8割は入れ替えているということなので入手のチャンスをうかがっていた。
もちろん大きな本屋などに行けば、新旧版両方とも買えるのだが、13440円と少々お高いので「安く」入手できるチャンスをうかがっていたのだ。
旧版はヤフー・オークションで手に入れた。最近でもこの旧版はちょこちょこオークションに出ていて、中古でも落札価格が1万円を超えることも珍しくないのだか、ぼくが入札したときはついていたのか、入札者も少なく約半額で手に入れることができた。
今年に出た新版ももちろんほしかったのだが、出たばかりなのでオークション出てくる頻度が少なく、出てきてもだいたい1万円あたりまでは価格が上がってしまうので様子を見ていた。状態も分からない中古品に、確実に送られてくるかどうかも分からないシステムで、1万円を超える落札価格に送料や振込手数料をかけてくらいなら、素直に本屋で定価で買うほうがましだ。
結局、新版を手に入れたのはオークションではなく、Amazonが仲介する利用者間の市場であるマーケットプレイスでだった。値段は売り手が決めた値段(プラス送料)で即決なので早い。
ここでも出されているのはだいたい1万円ちょっとというものが多かったのだが、たまたま会社でサイトをのぞいていたら7000円というちょっとお目にかかれない値段で出品されていたので、仕事の手を止めて即入手した。また、このマーケットプレイスでは買い手が値段を決めて購入の予約もすることができる。
いま現在、この文を書いているマック上では、このCD-ROMの収録音源がiPodに入れるためにiTunesでエンコーディングされている最中である(純正450MHzのG4プロセッサーのままのCubeなので、2時間かけて70席足らずの落語しかエンコーディングできていません。こりゃ真夜中までかかりそう…)。
旧版の落語の音源をiPodに入れるまでの顛末はこのあたりに何度か書いたので、興味のある方は参照してください。ちなみに今回は、TinkerToolで不可視ファイルを可視にして、見えるようになったCD-ROM上のクイックタイムmovファイルをiTunesにコピーして、AACにエンコーディングしています(iTunesから直接CD-ROM上のmovファイルを指定してエンコーディングしようとしたら可視にしたのにファイルが見えなくてダメでした)。
草々
「エンコード〜タグ編」につづく
前略、
「Lost: Lost and Found Pet Posters from Around the World」 (by Ian Phillips) は逃げてしまったペットを探すため(と保護したペットの飼い主を見つけるため)につくられたチラシを世界中から集めてまとめた本です。
大事な家族の一員がいなくなって必死な思いで書かれた手書きのチラシはどれも胸にせまるものがあります。特に幼い子供の字で書かれたものはそれだけで泣けてきます。逆に大きい大人があまりにも大げさにペット(アニマル・コンパニオン?)に執着をみせているチラシでは少しひいてしまいます(そんなおまえがイヤで帰ってこないんじゃないのと憎まれ口を叩きたくなります)。
どこの国でも愛するペットをさがす思いは同じなのですが、外国(この本では北米のものが中心)のチラシは、日本のものと違い、懸賞金が付いているものが多く、「理由はなにも聞かない」などと書いてあるものがよく目に付きます。ドライで犯罪や訴訟の多いお国柄ということでしょうか。また、保護したペットの飼い主を探すチラシが多いのも日本との大きな違いでしょう。
英語の本で、英語以外のことばで書かれたチラシには英語の翻訳がついているものもあります。また日本の出版社から翻訳(「LOST ロスト」)も出ています。
下の写真は最近見つけて撮ったペットさがしポスターです。
草々