使用条件外のシステムで牢破りはできるのか

 USB1.1端子しかない古いパワーPCのマッキントッシュ(G4 Cube)でもアイポッド・タッチを「ジェイルブレイク(牢破り)」できるのか。
 ジェイルブレイクは、セキュリティ確保のために(現在は)ユーザーが自由にソフトをインストールできないようになっているアイポッド・タッチに、インストールされているソフトのバグを突いて、ソフトを自由にインストールできるように改変すること。
 アイポッドが前回までに書いたような不安定な状態なので、一度工場出荷時の状態に復元することにし、ついでにジェイルブレイクすることに。
 つい最近買ったばかりのアイポッド・タッチは、すでにソフトのバグが直っている1.1.2のバージョンで、このバージョンだとジェイルブレイクできないので、まずアイポッドを復元する際に工場出荷時の1.1.2ではなく、古い1.1.1のバージョンに復元する。
 ここまではメーカー保証の範囲内の使用法だが、この先はそこから逸脱する。
 バージョン1.1.1のジェイルブレイクの手順は、以前はかなり複雑で素人には手の出せないようなものだったが、現在は驚くほど簡単、アイポッド・タッチのウェブブラウザーで、あるウェブサイトを表示してタップするだけでいい。時間も数十秒しかかからず拍子抜けしてしまうほどだった。
 このまま、1.1.1のまま使っても特に問題はないのだが、1.1.1は日本語フォントがへん(漢字が中国語フォントっぽい)なので、1.1.2に戻す。
 ここからもとの1.1.2に戻すにはちょっと時間がかかった。まず、OktoPrepというものをインストールしたあと、パソコンのアイチューンズに接続して、バージョン1.1.2に普通にバージョンアップする。
 するとまた工場出荷時のようなジェイルブレイクしていない状態に戻ってしまうが、1.1.2用のジェイルブレイクソフトをダウンロードして実行する(1.1.1の状態でOktoPrepをでインストールしていないといけない)。
 このソフトは、アイポッド・タッチの中身の必要な部分をいったんダウンロードして、書き換えて、またアップロードするようで、転送速度の遅いUSB1.1接続のパソコンだとかなり時間が(何十分か)かかった。
 これで1.1.2のジェイルブレイクも完了。ソフトが自由に入れられるようになります。
 USB1.1接続のマックでうまくいくかドキドキでしたが、なんとかうまくいきました。具体的な方法は参考にしたサイト「Macin’ Blog iPod touch FW 1.1.2のJailbreak」など(多謝!)でどうぞ。

追伸、ジェイルブレイクはできましたが、アイチューンズとの同期が不安定なのはあいかわらずです。