ケータイを持ってないのにケータイサイトを作るのは大変。
 ケータイサイトエミュレーターのたぐいのプログラムはウィンドウズのみの対応なのでマックでは利用できない。
 そんななかなんとかケータイサイトの見映えをマックで確認する方法。

■ gooモバイル – 携帯サイトビューワ
 三大ケータイキャリアの見映えを大ざっぱに再現できる。
 キャリアの切り替えがタブなので楽。
 ブックマーク(とりおきURL)が独自で登録できる数が少ない。

■ FireMobileSimulator.org
 ファイアーフォックスのアドオン。
 ケータイの機種を細かく再現できる。
 機種だけでなくいろいろほかにも設定が可能。
 ファイアーフォックス全部がケータイモードになってしまうので、他のタブでPCサイトを開いている場合切り替えが面倒。


前略、

 アウトドアの文章を書いていて、「竹炭をいこらせてみる」と打ち込んだたら「いこらせる」が漢字変換できなかった。なんでと思って、辞書を調べてみたら「いこる」「いこす」なんで言葉はなかった。「熾(おこ)る」「熾す」なら載っていた。「熾る」でも意味は分かるが、ぼくにとっては、炭は「熾す」ものというより、やはり「いこす(いこらせる)」ものだ。
 ウェブサイトでの使用状況を調べてみると、炭を「熾す」と「おこす」の主流派がやはり最も多いが、「いこす」派も相当数いることが分かった。異端である「起こす」派は「いこす」派を凌駕するほどだが、さらに道をはずれた「興す」派はさすがに少数だった。
 少なくともそれなりに使われていて、自分だけの思い込みからきた言葉ではないことは分かった。ということは、これは「熾す」がなまったもので、ぼくの出身である関西方面の方言ということだろうか。
 いまだに自分では普通に使っている言葉が標準的な日本語ではないことが分かってびっくりすることがたまにある。ま、それはそれで楽しい瞬間だ。

草々

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前略、


 日本のオーソドックスな形の爪切りで気に入ったのは、日本橋木屋の黒い爪切り(オフィシャル・ウェブ・ショップ)。
 オーソドックスなものが使い慣れていて結局は使いやすいのだが、普通のものはあきちゃったので他にもいろいろさがしてみた。

つづく


5月3日
自転車でバンフ周辺のミネワンカ湖、ヴァーミリオン湖、サンダンス峡谷などに行って、鈍り切っていた自転車用の筋肉を鍛えてバンフを出発する。
3時間ほどでユース・ホステルのあるキャッスル・マウンテンに着く。カナディアン・ロッキーには、まるで自転車旅行の人のためのようにハイウェイ沿いの数十キロごとにユース・ホステルがあるので、キャンプの用意をしていく必要がないのだ。
ユース・ホステルの向かいにはガス・ステーションとバンガロー兼業の食料品店があり、町よりちょっと割高だが食料が買えた。
思えば、ちょっと割高などといっているうちはよかったのだ。


5月5日
キャッスル・マウンテンを出発、レイク・ルイーズへ。
レイク・ルイーズはバンフの次にある観光拠点なのでデラックスなホテルが建ち、マーケットなどもあり、ちょっとした街になっている。

5月6日
ルイーズ湖へ。
5月だというのにまだ湖が凍っていた。バンフでは少し残雪がある程度で、湖は全く凍ってなかったので驚いた。絵葉書などにあるこの湖はとてもきれいな澄んだ緑色をしていて、それを期待していたのにがっかりである。


5月7日
日帰りでモレイン湖へ。この湖への道はまだ雪が残っているということで閉鎖されていたが、自転車は入ることができた。
モレイン湖とその後ろに広がるテン・ピークスと呼ばれる山々はカナダの20ドル札の裏にも描かれていて、日本でいえば富士山のような国を代表する風景のようだが、車道は雪が残っているため閉鎖され、レイク・ルイーズからはかなり距離があるので観光客は全くいなかった。


5月8日
朝から真っ黒な雲が出ていたので出発を延期、昼から雨が降りだし、その後、雪に変わった。

5月9日
晴れ。出発する。
モスキート・クリーク・ホステルへ。ここまでくるとユース・ホステルは設備のいい山小屋風になり、電気、電話、上下水道がなくなる。
キッチンと照明はプロパン・ガスを使い、暖房はガスと薪を併用する。水は近くを流れる小川からポリタンクで直接汲んできてガスで約5分以上煮沸消毒する。小川の水はもちろんロッキーの雪解け水で冷たく澄んでいて、一見、何の問題もなさそうで、実際に直接飲んでもおいしいのだが、注意しないとビーヴァー・フィーヴァーというビーヴァーのおしっこに含まれる成分で起こる熱病に掛かることがあるそうだ。
トイレは外に一人用の小屋がいくつかあって、中にはちゃんと洋式の便器があるのだが、その下は地面に穴があいているだけである。シャワーはもちろんない。
驚いたことに、電気のないこの宿に冷蔵庫があった。最初は単に保温のためかと思っていたのだが、扉を開けるとヒンヤリと冷たい。よく見るとガスの管がつながっている。日本にもガス冷房などというものがあるので同じ仕組みなのだろうが、どうなっているのかはさっぱり分からない。
ここまでくると食料品店はもちろん、その他の店も全くないのだが、ユース・ホステルに食料品のストックがあり売ってもらえる。


つづく


前略、



 スカイプ始めました。USB接続の受話器も買いました。
 USB端子に接続すれば認識されました(MacのキーボードのUSB端子でも大丈夫でした)。
 スカイプの “Preference…” を開いて、”Audio” の “Audio output” を接続した機器に設定します。”Audio input” は、うちには入力装置が今回接続した機器しかないので自動的に選択されています。
 スカイプネーム “echo123″ さんに電話をかけてみる。
 ”echo123” にかけると自動応答でお姉さんが答えてくれて、ピーと音が鳴ったらこちらの話すことを録音してくれて、10秒後にもう一度音が鳴ったあとにそれをそのまま再生してくれる。これで音声の入出力がうまくいっているかがテストできるというわけ。
 試してみたところ、お姉さんの声が大きすぎた。スカイプの “Preference…” ではレベル調整ができないので、Mac OS Xの “System Preference…(システム環境設定)” の “Sound(サウンド)” の “Output(出力)” を接続した機器に切り替えて、レベルを調整する(最大になっていたのをかなり下げた)。調整が済んだら、”Output(出力)” はコンピューター本体のスピーカーに戻しておく(これ重要!)。
 ついでに必要ならマイク(入力)のレベルも調整する。
 再び、”echo123″ さんに電話をかけて、うまくいくまで繰り返す。

 音声のレベル調整がうまくいったら、今度は “echo123” さんとチャットをしよう。
 彼女はチャットの相手もしてくれる。といっても、こちらが文章を送ると、イギリスの日時を打ち返してくれるだけだけれども。でも、こちらが”callme”(コールミー。スペースなし)と送ったときだけは違うことをしてくれる。こちらに電話をかけてきてくれるのだ。
 これでスカイプの着信のテストもできるというわけだ。ここで着信音がどこから出ているか注意。コンピューター本体のスピーカーから出ているだろうか。そして、電話を受けた時は、接続した機器からお姉さんの声が聞こえるだろうか。
 スカイプはうまく作られていて、音声出力が2系統以上あって、OSの出力は本体のスピーカーに、スカイプの出力は会話する機器(ヘッドセットなど)に設定されていれば、呼び出し音は本体のスピーカーから、会話は会話用の機器でできるようになっている。
 これは音声出力が2系統以上ないとできないので、コンピューターにもともと1系統だけある音声入出力端子にヘッドセットなどを接続して使う場合は困ったことになると予想される。ヘッドセットをつないでいると、着信音がヘッドセットからしか聞こえないし、ヘッドセットをはずしていると、着信音は本体のスピーカーから聞こえるけど、会話するためにいちいちヘッドセットを本体に接続しなければならない(ということですよね? 勘違いしていたらすみません)。
 これだともともと音声入出力端子があるコンピューターでも、ちょっと奮発してUSB接続の音声入出力装置を買ってみるくらいのメリットはあるかもしれませんね。
 これでやっと音声通話の準備はできましたが、まだナマの人間とはお話しできていません。まだスカイプ仲間が一人なのです。

草々

[音声通話成功編につづく]
初代 iPod touch でSkypeする。


6月21日(火)雨ときどき曇り
 夜降っていた雨は朝起きたときには止んでいたが、テントから出て外を見たら降っていないだけで真っ黒な雲が空を覆っていたので出発しないことにする。
 昼過ぎからはやはり再び雨が降ってきた。ごはんを作り、食べ、お茶を飲み、雨読(ロアルド・ダール)する。
(0km/0h00m・計1416.2km)


前略、

 安宿の部屋のドアに自分の南京錠で二重に鍵をかけると安全性は増すのだろうか?
 以下の考察は部屋に鍵がまったくないとか、南京錠だけという安宿は関係がない。また、「ホテルのドアに南京錠でどうやって鍵をかけるの? 鍵はいつもカードだよ。っていうか、南京錠ってなに?」という人も以下の文章は読むだけ無駄だ。
 安宿のなかには、ドアにちゃんと鍵は付いているが、ドアの外側に宿泊者が自分の南京錠などで二重に鍵をかけられるように金具がついているところがある。ぼくも気が向いたときはマイ南京錠をとりだして二重に鍵をかけることがある。かけないことも多いのだが、これをすることによって本当に安全性が増すのかということをちょっと考えてみようと思う。
 泥棒の気持ちになって考えてみよう。何事も相手の気持ちになって考えるのはよいことである。

 あなたは泥棒である。今、ひとけのない安宿の廊下に立っている。まず南京錠の付いていないドアの前に立ってみる。ノックをしてみよう。返事があった場合はすぐに立ち去らなければならない。返事がなければ、ドアを開けてみよう。
 ドアに鍵がかかっていた場合、あなたは鍵をやぶらなければならないが、あなたは泥棒だからそれくらいのことはできるだろう。
 ドアを開けてみて、考えられる状況は三つ。人がいなくて荷物がある。荷物があるけど人もいる。人も荷物もない。
 人がいなくて荷物があるというのが、泥棒であるあなたにとって理想的な状況だ。ただし、ドアに鍵がかかっていなくてこの状況だった場合は人がすぐに戻ってくる可能性が大きいので仕事は素早く行わなければならない。
 荷物があるけど、人もいるという場合、中にいる人はノックを無視したか、聞こえなかった(iPodを聴いていた)か、寝ていたかということだろう。相手に気がつかれる前にドアを閉めることができればよいが、そうでなかったときはなにか言い訳を考えなければならない。とりわけかかっていた鍵を無理矢理開けて入った場合は、相手を納得させる理由を考えるのはなかなか難しい。相手が寝ていた場合は仕事にとりかかるかどうかはあなたの神経の太さ次第だ。今回、あなたは泥棒ということなのでそれ以上の凶悪な犯罪に進むことは考えないでおこう。
 人も荷物もない場合、あなたは空き部屋に入ったのだ。ルーズや宿なら空き部屋に鍵なんかかけない。鍵をわざわざやぶって空き部屋に入った場合、あなたは意味もなくそこで時間をつぶし、誰かに見つかる危険が増したことを認識しなくてはならない。

 今度は南京錠のかかったドアの前に立ってみよう。今度はノックをする必要はない。南京錠で外から鍵をかけてある部屋にノックをして中から返事があった場合、それは誰かが監禁されているということだ。泣き叫ぶ女性や子供の声が聞こえてきた場合、あなたは仕事をするどころではなくなってしまうだろう。
 ノックはせずにいきなり仕事にかかればよい。あなたは泥棒だから、二つの鍵くらい開けることはできるはずだ。ドアを開ければ、そこには誰かが監禁されていない限り人はいないし、空き部屋であるはずもない。南京錠をかけて外に出かけた宿泊者の荷物があるはずだ。さあ、仕事にかかろう。

 どうだろう。あなたなら南京錠のかかった部屋とかかっていない部屋のどちらに泥棒に入るだろうか。翻って、あなたは安宿の自分の部屋に南京錠で二重に鍵をかけたいと思うだろうか。

草々

追伸、安易な結論に飛びつかれては困るので、別の考え方もあることを付け加えておいたほうがいいだろう。「リアル・ヴァージョン」だ。
 あなたは泥棒である。ちまちまくだらない仕事なんてしてられないと思っている。楽して金もうけができればサイコーだ。宿には南京錠で二重に鍵のかかったドアとかかっていないドアがある。あなたはどっちに入る…。
 


6月4日(日)晴れ
 テント生活は意外と快適でよく眠れるのだが、このところ朝方が寒くて足が冷えて目が覚めることがあった。荷物を減らすために長いズボンを持ってきておらず、短パンで寝ていたのだ。さすがに短パンではきついと思いはじめていた。
 利根川をさかのぼり、北浦へ出る。このへんには釣り竿を一人で5本も10本もたらしている釣り人がたくさんいた。竿にマイコン内蔵のあたり感知器までつけている。こいつらはなにもんだ。漁師には見えないのだが、一般の釣り人がなぜ何本も竿をたらすのか。売りさばいているのだろうか。そんなに生活が苦しいのか。
 再び太平洋に出て北上する。南風の順風が吹いていて気持ちよく走れる。
 大洗、ひたちなかと進むが、いいキャンプ場所が見つからず、先へ先へと進まざるを得ない。途中でユニクロが見つかり寒さ対策にジャージの下を買う。自転車で北海道を旅したことがあるという大学生に声をかけられ激励を受ける。
 夕方近くになって、東海村の原発を過ぎ、久慈川でやっといい河原をみつけテントを張る。水道はないが、もう学習したので途中で水筒に水を1リットル汲んでおいた。JRの鉄橋がちょっとうるさいがまあいいだろう。
この日は順風だったのと、いいキャンプ地が見つからずだらだら走っていたので一日の走行距離が初めて100キロを超えた。
(109.44km/6h50m・計481.7km)



うちに時々宗教の人がきて、ポストに冊子を入れていく。
今日、メモする紙がなくてその冊子をちぎろうとしてちょっと変わったことに気がついた。ふつうの16ページの中綴じの冊子だと思っていたら、ステイプル(ホッチキス)が付いていなかった。ふつうの4枚の紙を半分に折って折りの真ん中をステイプラーで止めた冊子だと思っていたら、そうじゃなかったのだ。
薄い冊子なのに綴じの部分が上から下まで糊でくっついていた。
いちおうグラフィック・デザイナーだったのにこんなのは知らなかった。
糊綴じというらしい。
ステイプルの中綴じだと、印刷して、折って、綴じるの3工程が必要だが、糊綴じだと折る時に糊を付けて閉じられるらしく工程は二つですむらしい。
そんなに最新の製本法でもないようだが、しらなんだ。
その宗教の冊子のタイトルになぞらえれば「目ざめた!」のだ。
でもぼくはその冊子をバラしてメモにしようとしていたので、ステイプルの中綴じの方がバラしやすくてよかったのだけど。

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前略、


 4月28と29日に六本木ヒルズで「スーパー・クリエイターズ・アリーナ2」というクリエイターやアーティストが集まってフリー・マーケットをやるイベントがあった。
 旅の知り合いがメンバーであるデザイン・ユニットの大日本タイポ組合が参加するというので見に行った。
 着くと、いきなりステージでタイポ組合がライヴペインティングをしていた。「祝」という字の形で「ライブペインティング」と読めるデザイン。
 彼らの次に、ソラミミスト安斎肇さん登場。ポスカでイラストを描く。30分ほどで完成。塗りつぶしてしまうつもりかと思った。
 フリー・マーケットにはたくさんのデザイナー、写真家、イラストレーター、画家などが店を出していた。


 イラストレーターのはまのゆかさんのブースでポストカードを買って、直筆のイラストとサインをしてもらった(ドアのところに黒のペンで書いてあるのが直筆)。はまのゆかさんは村上龍さんの本の表紙のイラストをたくさん描いている…のだが、ぼくは村上龍には興味がないのでこのときは知らなかった。

草々
 


前略、



 野良のシャム猫はあまり見たことがないですね。血筋のいい動物はすぐに誰かが保護してくれるのでしょうか。もう飼い主のところに戻った(戻された)かな。そういえばこのあいだ公園で野良インコ見かけたな。

草々


6月18日(日)曇りのち晴れ
 朝の5時前に目が覚めてしまって、6時頃スタート、北へ少し行った大沼へ。峠が少々きついが、距離は短いのでまだ朝といってもいいうちに着く。
 大沼は駒ヶ岳のふもとにある湖で、函館から近いのにもかかわらずなかなかきれいなところだった。駒ヶ岳は活火山で、このころは噴火だか水蒸気爆発だかがあって登山は禁止されていた。
 大間崎とフェリーで一緒だったバイクの人が前の晩のうちに来ていて再会する。
 東大沼にはキャンプ場があった。湖畔で駒ヶ岳を見渡せる絶好のロケーションで、しかも無料だった。天気もこの直前まで北海道は大雨で場所によっては被害も出るほどだったが、それもちょうど終わって最高の晴天だった。
 最初にいいと思ってテントを張った場所は、やたらとフライシートの中に虫が入ってきて、おまけに上の木から水がべとべとと落ちてくるので移動した。
 最初はそれまで降っていた雨の影響なのかと思っていたが、よく見ると木の枝にところどころ白い泡が付いていてそこから水が滴っていた。のちにそれはモリアオガエルの卵らしいことがわかった。まだ孵化はしていなかったが、時期になったらテントの上にたくさんの小さなおたまじゃくしがぼとぼとと落ちてくるのだろう(それはちょっといや…)。
 近くの流山温泉へ行く。ここの経営者は鉄道ファン(テッちゃん)らしい。敷地に鉄道の車両が2両おいてあり、鉄道グッズもいろいろ売られていて、敷地に隣接する同じ名前のJRの駅の隣には新幹線の車両まで置かれていた。
(35.72km/2h16m・計1307.8km)







前略、

 アメリカのガーミンという会社がちっちゃなGPSデバイスを作って売っていることは前から知っていた。なかなか楽しそうなおもちゃなのだが、今一歩のところで手が出なかった。なぜなら…。

 けっこう高い。何だか知らないが、高いのだ。日本語版とかいうのだとさらに高い。パソコンにつなぐコードがなぜか別売りでまた高い。このコードが今どきRS-232Cの端子で、USBにつなぐには高い変換コードがまだ必要だったりする。さらに、自転車に載せようとすると取り付け器具がまた高かったりする。
 そして、ぼくの使っているマッキントッシュの対応が弱い。ウィンドウズのGPS界ではデファクト・スタンダードにして万能なフリー地図ソフトの「カシミール3D」にあたるものが、マックにはない。ウィンドウズな人たちにとってカシミールのないGPS生活が考えられるだろうか。

 そんなわけで二の足を踏んでいたのだが、ひさびさにGPS界の情報に触れてみたところ、知らない間になんだか新しい風が吹きはじめていた。
 まずソフトに、カシミールのない穴を埋めるとはとてもいえないけれど、使えるものが出てきていた。
 ご存じ、グーグルグーグルマップグーグルアース、そしてMotion Basedだ。グーグルのほうは説明不要だろう。Motion Basedはガーミンの一部門で、GPSのデータをウェブ上で保存してグラフィカルに処理するサービスをしている(詳細はそのうちに)。
 これらのサービスがマック対応になり、無料で(有料版もあり)使えるようになり、敷居がぐぐっと低くなった。

 そして本家ガーミンがやっとのことUSBで直接つながる新製品を作りはじめた。
 まず目を引いたのは、Forerunner 305。ランナーのためのGPSで、なんと腕時計型だ。オプションで心拍計や自転車のケイデンスも計れるという。
 そしてEdge205/305。こちらは自転車乗りのためのGPS。iPodほどの大きさだ。
 どちらも以前のものより性能がよくなり、接続コードは当然のこと同梱で、自転車用のEdgeは自転車用の取り付け器具も付いている。

 こうなると最後に超えなければならないハードルは値段だけなのだが、こいつだけはあいかわらず高いのだった。

 日本では…。

 これらの製品はアメリカ本国では日本に比べかなり安くで売っているのだ。アメリカでは日本の電気製品だって日本より安く売っていたりするのだから、まあ当たり前といえるが、問題はどのくらい安いのかということだ。
 Forerunner 305は、日本で5万円強、本国では250ドル程度。Edge205/305は、日本で3万6000円/4万4000円ほど、本国では150ドル/240ドル程度。
 地図も表示できるような他の上位機種では、日本の輸入代理店は日本語版と称して日本の地図を入れたり、日本語を表示できるようにしたりしているものもあるが、これらの機種では製品は全く同じで、日本語のマニュアルがついている程度だ。それなのにほとんど倍近い値段はちょっと納得がいかない。

 ああ、ありがとうインターネット! 簡単に外国の通販が利用できるなんて。
 Amazon.comは電気製品の海外への販売をしていないそうなので、それなりに信用できそうな世界最大のオークションサイトebayの販売店が出品している即決販売で買うことにした。
 新規登録をしようとしたらIDがすでに使われていて、以前ebayがしばらくのあいだ日本に進出していたときに登録をしていたことを思い出した。昔のパスワードを思い出してログイン。送金サービスのPayPalにも登録した。
 考えた末、Edge205を買うことにした(心拍計なんか面倒くさくなって使わなくなるに決まっている)。海外発送してくれるところはたくさんはないが、少なくもない。だいたいが航空便なので送料が40〜50ドル以上はかかるが、それでも200ドル程度だった。日本で買うより1万円以上安いのだ。

 まあ、それも海外から正しい商品がこわれもせず、待たされもせずにちゃんと手元に届けばの話なんですけどね。まだ、商品は手元に届いてないので、そもそもそのガーミンのGPSってなんだよ、というようなレポートはまたそのうちに(ちゃんと届いたら…)。

草々


前略、



 気に入ったのは、このドイツのツヴィリング社折畳み式爪切り。三つ折り式で日本の折り畳み方とは違っていて、とても薄くなるので旅にもいいと思った。
 でもさすがに爪切りに5000円以上は出せないと躊躇していたら、この形の爪切りはドイツでは一般的らしく、全く同じ形のものがドイツの他社からも出ていて安いものもあった。さらにうろうろしていたらドイツから並行輸入して安く売っているサイトがあった。送料を払ってもまだ安い。
 ここで買おうかと思ったけど、その前に店でさがしてみようと出かけた。
 デパートにはツヴィリング社のものがありました。正規と全く同じ値段で。さらに小物屋の爪切りコーナーに行くとありました。パチモンがっ!
 韓国製とどこ製か分からないもののふたつ。どこ製か分からないものはツヴィリング社のものの全くのコピー、韓国製のものは構造は同じだが独自の作り方のもの。韓国製は1200円ちょっとで、もうひとつのものは1000円もしなかった。
 さすがに1000円もしないやつはやすりのところなんかの仕上げも粗かったので、ほかも推して知るべしだろうと、韓国製のものを買った。
 結構使えますよ。5000円のものは買っていないので比べられませんが。

まだつづく


前略、


 Mac OS X版スカイプの初期設定(Preferences…)の Advanced の中に “Use Growl for event notifications” というのがある。
 Growlってなに? なにかがぴかぴかするのかと思ったのだが、それは “glow” との勘違いだった。なにかが育つわけでもない(それは “grow”)。”growl” は「吠える」「唸る」という意味らしい。

 調べてみるとGrowlはMac OS Xのシステム環境設定書類で、インストールすると対応したアプリケーションのお知らせをデスクトップに表示させることができるようになるとのことだった。
 ウェブサイトからダウンロードして、インストールしてみた。うん、こりゃ便利だね。

 スカイプで具体的に説明すると、便利なのは、オフラインだったコンタクトがオンラインになった時に相手の名前がデスクトップに表示されること。その際のサウンドはスカイプで設定できるのでぼくはドアがキィ〜と開く音にしている。もちろんほかのアプリケーションで作業をしていてスカイプがバックグラウンドになっていても知らせてくれる。
 その他、チャットのメッセージとか、認証のリクエストが来た時とか、いろいろなイベントが起きた時に知らせてくれる(ここに英語の解説)。
 スカイプだけでなく、Growlに対応しているアプリケーションは結構あるようだ。ぼくが使っているソフトの中ではFTPソフトのCyberduckくらいだけど、プラグインでiTunesにも対応している。
 スカイプで使うだけでも便利なのでお試しあれ。

草々

[スカイプアウト編につづく]


 メーラーの他にもアイフォンには入っていて、アイポッド・タッチでも機能するのに入っていないソフトがある。

 マップはグーグルマップを表示するアプリケーションソフト。このソフトはインターネットにつながっていないと機能しないし、ウェブ上のグーグルマップや他の地図サイトでも似たようなことはできる。[MAPION LABs・NAVITIME]
 ウェザーは天気情報・予報を表示する。これもネット接続必須で、似たようなウェブサービスは多々ある。
 ノートはメモを取ることができる。これは必要。
 アイポッド・タッチにはただメモを書くだけの機能もついていない。ジェイルブレイクしていないと、テキストをかいて保存してくれるウェブサービス(iPodWeb.jp)を使うか、アドレス帳のメモ欄にテキストをかいて保存する(iPod touchでメモを取る裏技)などするしかないのだ。ノートを使うと普通にテキストを書いて保存でき、書いたテキストはメーラーで送ることもできる。
 あとは株式情報を表示するソフトも動くようだが、必要ないので入れていない。
 アイフォンのソフトのインストール方法は「iPod touch tips AFTER jailbreaking – PukiWiki」あたりでどうぞ。


前略、


 多摩水道橋を渡って神奈川県川崎市多摩区に入る。多摩区の舗装状況はあまりよくなく、細かいでこぼこのある路面は快適ではないが、舗装がないよりはまし。小田急線の鉄橋をくぐってしばらく行くと多摩川に合流する小さな川を少し迂回して橋を渡る。渡ったところには二ヶ領せせらぎ館というよくわからない施設がある。
 さらに進むと東名高速道路の橋があり、それをくぐり、しばらく行くと多摩区を出て、高津区に入る

つづく


多摩水道橋を渡って、右岸の河原の道へ。


多摩区の舗装状況はあまりよくない。


小田急線の鉄橋


小さな川を迂回して渡ったところに二ヶ領せせらぎ館がある。


東名高速道路(人は渡れない)


多摩区と高津区の境