6月16日(金)曇り
 朝、出発するときに宿の若奥様がおにぎりを持たせてくれた。うれしい。
 本州最北端をめざす。今日も曇って霧が出ている。太平洋側から峠を越えて反対側に出るとその霧がうそのように晴れてしまった。どうやら下北半島の太平洋側はそういうところらしく、ここを走るときは陸奥湾側を走るのが定石のようだ。
 大間崎は最北端の岬というイメージとはかなりかけ離れていて、人がたくさん住んでいる町のただの角っこという感じ。
 岬のすぐ近くになんとキャンプサイトがあった。しかも無料。おまけにかなりいい炊事棟まであって、炊事場とテーブル、椅子とコイン式のガス台まであった。キャンプサイトには先客が一人だけいた。1300ccのバイクで旅行中の男性。彼も北海道をめざしていた。
(71.59km/4h43m・計1252.8km)


交通事故に遭遇。居眠り運転か?


奥にあるのが炊事棟


炊事棟の中


 テントのポールが折れている。
 応急修理をしたままずっと使っている。
 最初にポールが折れたときには途方に暮れてしまった。自転車旅行中の北海道の田舎だったし、補修部品が付いているようなテントではなかったし。そもそも折れるなんて思っていなかった。
 ああ、ちなみにテントは「買ってはいけない」でおなじみのコールマンのテントです。
 そうです。コールマンのテントを買ってしまった自分が悪いのは承知しています。そういうことは買う前にいってください。

 その晩の一泊は折れてひしゃげたテントでなんとかやり過ごし、次の日の半日でなんとかしなくてはならなかった。
 コールマンのサポートが頼りにならないのは、なんとか電話番号をさがしあてて電話をかけてすぐに分かった。自分でなんとかするしかないのだ。
 その日、自転車で走ってるうちになんとか大型金物店(ホームセンターなどともいう)に行き当たった。そこにあるものでテントのポールを修理できるものをさがさねばならない。
 そして、ナット(ボルトにぐるぐる回していれるやつね)に、普通は高さ1センチくらいなのだが、背の高い何センチもあるナットがあるのを発見。直径10ミリのボルト用のナットがテントのポールにぴったりはまることを確認し、これを折れたところにはめると応急修理できることが分かった。
 あ、ちなみに折れたのはアルミポールで、ポールとポールをつなぐ凸の細いところが折れていたのです。

 その後、このテントのポールは別のところが次々と折れ続け、そのたびに応急修理をして使い続けました。現在、3本しかないポールの各2ヶ所ずつ、計6ヶ所が折れて、応急修理されています。
 6ヶ所折れた後は落ち着いて、さらに折れることもなくなり、応急修理のままずっと使っていたですが、そろそろもうちょっとまともな修理をしようと思い立ちました。

 まずは頼りにはならないけどとりあえず製造元のコールマンにたのんでみるのはどうだろう。

ポール(テント・タープ)の修理
Q:修理は、どこにお願いすればいいですか?
A:お近くのコールマン製品取扱店までお持込ください。
  ※直送による修理は承っておりません。

Q:修理代金は、いくらかかりますか?
A:一組(一本、節の交換一節)につき基本料金¥1,000となります。
  以降、同じ組で一節増すごとに¥500ずつ加算されます。
   例)折れ・曲りが二節  ¥1,000 + ¥500
  ※販売店から別途、運賃・手数料等を請求される場合がございます。
   あらかじめご了承ください。

Q:修理には、どれぐらい時間が掛かりますか?
A:修理品が届いてから、1週間〜10日間のお預かりとなります。
  前後に各販売店との配送日数が加算されますので、詳細につきましては各店頭にてお尋ねください。

パーツ・修理に関して/アフターサービス|コールマンオンライン

 2ヶ所ずつ折れたポールが3本ということは、1500円×3=4500円てことかな。今さら、このボロテントに4500円は投資できないなあ。
 実際のところ、折れた3本のポールはすべて頭頂部分、真ん中の2ヶ所のつなぎ目の部分が折れていて、このパーツを新品に変えたとしてもまた同じように折れる可能性はものすごく高いように思えるのだ。
 コールマンではポールの補修パーツのようなものは別売りしていないようである。
 仕様がない、また自分で探してみよう。
 ポールにぶっといナットが二つも付いているのはさすがにかっこわるいし、重くなる。
 ちょうどいい金属パイプがあればいいのだと、テントのポールを持って金物屋にいったのだが、なかなかちょうどいいものはなかった。
 金属のパイプは売っているのだが、10ミリだとはいらない、13ミリだとゆるゆる。その間がない。3軒ほど大型金物店をはしごして、ついにみつけました。
 真鍮のパイプ。ポールにぴったりはまる。長さ1メートル。安くて軽いアルミのもあったけど、ぴったりはまるのは薄いパイプで強度が不安だったので真鍮の方にした。
 そのお店は有料でカットもしてくれるが、工具を貸してくれて自分で切るなら無料だった。なんと良心的(ちなみにUnidy ホームセンター)。1メートルのを75ミリくらいに金ノコで切って、780円で13本のポール補修パーツができました。
 うまくできた気がします。近々テント張って試してみます。

追伸、ぼくのテントのポールの直径は8.5ミリ。10ミリの真鍮のパイプだとぴったりだった。
10ミリのアルミのパイプは厚み1ミリくらいのだと、当然だけどはいらない。厚みが真鍮と同じ薄いやつだとぴったりだけど、強度的にかなり不安。アルミより真鍮の方が硬いのだ。ステンレスだと強度的にはさらによさそうだが、硬すぎて金ノコで手で切るのは無理じゃないかな。

ランダムブログ


 
 
 

前略、

 よそのウェブログでアウトドア用品のウッドバーニング・クックストーヴの記事を書こうと思って考えていたところ、そこのウェブログでは、その前にもセルフインフレータブル・マットなどとカタカナをずらずら並べていたので、なんとかならんかと日本語訳を考えてみた。
 で、結果、「たき火コンロ」でいいんじゃないかと納得していたとき、ふと思った。
「コンロって何語?」
 辞書で調べてみたら、なんのことはない紛うことなき日本語なのだった。カタカナで書かれることが多いのでどこかからの外来語かと思ったら、「焜炉」と書くのだった。
 このコンロに最も近い英単語が「ストーヴ(stove)」なのだが、この単語は結構、意味が広い。もちろん暖房器具のストーヴもそうだし、温室などという意味もある。暖めるものといった意味の単語のようだ。
 ストーヴの日本語の意味の中に「レンジ」というのも入っていた。で、再び思った。
「レンジって何?」
 日本人がレンジといってすぐ思い起こすのは「電子レンジ」だろう(オレンジレンジなんていわないでね)。電子レンジは英語で「マイクロウェイヴ(microwave)」。極超短波を利用した調理器具だからだ。正式には「マイクロウェイヴ・オーヴン」というらしいが、どっちにしてもレンジという言葉は入っていない。
 60年代生まれの人なら、レンジといえば「ママ・レンジ」を思い出す人も多いだろう。子供用の小さな調理器で、実際に小さなフライパンでホットケーキなどが焼けるという、当時の子供たちのあこがれの高級玩具だった(さあ、みんなであのCMソングを歌おう♪)。
 辞書で調べてみると、日本語と英語(range)の両方とも(英語の方は「連なり、山脈、範囲、射撃場」などの意味のあとだったが)ほぼおなじような説明だった。
「天火のついた料理台」「天火のついた料理用ストーヴ」
 最初、この説明ではさっぱりイメージがわかなかったのだか、「天火」がすなわち「オーヴン」であると気付いて、やっと納得がいった。
 アメリカなどのテレビドラマによくでてくる、ケーキやパイや七面鳥を焼いたりするでかいオーヴン、あれの上にはコンロがついていた。ぼくも数ヵ月だがカナダでアパートメントを借りていたことがあるが、そこにも上に四つくらい大きさの違う電気のコンロが付いたでかいオーヴンが確かにあった。そうか、あれ全体を「レンジ」というのか。
 つまり、電子レンジのレンジは全くの誤りであるということだ。電子レンジも天から熱線(赤外線)とは波長が違うだけの極超短波という電磁波を照射するのだから、あれはオーヴンといって間違いではないのだ。
 そして、ママ・レンジを見よ! その小さな電気コンロの下には何がある。全く機能しない飾りではあるけども、そこにはれっきとしたオーヴンのふたがデザインされているではないか!
 ああ、60年代後半、ママ・レンジは子供たちに正しいレンジの姿を教えようとしていたのに、そのママ・レンジの長年にわたる血のにじむような努力を、魔法の道具である電子レンジは木っ端みじんに打ち砕き、ほぼすべての日本人に誤ったレンジのイメージを植え付けてしまったのだった。
 ママ・レンジにはいくら謝っても謝りたりないくらいだ。本当に申し訳ない。
 悪魔の道具、電子レンジよ、恥を知れ!

[ママ・レンジお詫びリンク 1・2・3]

草々


前略、



ポーランド ビルケナウ



チェコ プラハ

 

チェコ クトナ・ホラ



チェコ 地下鉄の駅


ハンガリー ペーチ


ルーマニア シギショアラ





ルーマニア シビウ



ブルガリア ヴェリコ・タルノボ





ブルガリア リラ僧院

草々



 アイ・オー・データ機器 WN-G54/R3。
 無線LANルーターを買うことになるとは思わなかった。現在使用中の古いパソコンは無線LANカードを入れれば対応しているけれども、古くて遅い規格にしか対応してないし対応カードももう売っていない、マシンは電話線とモデムの近くに置いてるし、無線LAN対応のパソコンを買ったとしても部屋はワンルームだし、無線なんか必要ないと思っていたのだが。
 アップル純正の無線LANベースステーションは高いので、お手軽で安いのを選択(5000円弱)。
 ワンルームにすむ者がなぜ無線LANルーターなんかを買ったのかというと…。






買ったもの:Qi無線充電器
製品名:
買ったところ:アリエクスプレス
価格:2〜2.7ドル(230〜310円)
おすすめ度:★★★★☆

アイフォンが対応するようになって活気がでてきた無線充電。
でもアップルが長年無視してただけで規格は相当昔からあって機器もたくさん出ていて技術はかなり枯れてきている。
つまりアリエクスプレスには激安無線充電器がいっぱい! 1ドル台からあるからそのうち日本でもダイソーで売り出すかも。
Qi対応の機器には、スマートフォンなどに給電する機器(今回紹介しているもの)と無線充電に対応していないスマートフォンなどに接続して充電できるようにする機器(というかシート状のものとかケース)があるので注意。
アイフォンが対応している無線充電方式のQiには急速充電の規格もあるが、激安商品はさすがにそれには対応していない。それでかまわなければ問題なし。
ちなみに上の丸いのの画像は商品の底の写真です。なぜか通販ページには底の写真しかない。

■特徴・使い具合

激安、使える、置くだけ。
Qiだからアイフォンでも使えます。

急速充電には対応していないから充電速度は遅い。有線より遅くなります。
なのでUSBの電源アダプターは高電流のにしないと、さらに遅くなります。
丸いのは入力1.5A、四角いのは2A。
出力は、四角いのは1A、丸いのは書いてない(すべて5V)。
無線充電のだいたいにいえることだが、置くだけで充電できるけど、充電しながら使うのは難しい。激安のは充電時間が長いのでさらにそこは問題に。まあ、使ってるときは充電できなくても、置けばまたすぐ充電できるのでそれでよければよし。
寝てる間に充電するなんて場合なら問題なし。

置く位置がけっこうシビア。充電する方もされる方も充電できる場所が決まっているのでその位置に置かないと充電が始まらない(基本的には真ん中に置けばいい)。パイロットランプがあるので充電してるかしてないかは一目でわかる。厚いケースとかに入れてると充電できない場合もあるかも。

激安品はUSB電源アダプターはついてません。マイクロUSBケーブルもついてなくて本体だけのものもあります。今回は丸い2ドルのは本体のみ、四角い2.7ドルのはケーブル付き。

[まとめ]

■いいとこ

置くだけで充電できる。
USBケーブルより安いかも。

■だめなとこ

充電速度は遅い。
急ぎの時はケーブルで。

同じものらしきのがアマゾンじゃ1000円以上で売ってるよ。
2ドルなら各部屋におけるよ。とりあえず試してみるしかないでしょう!


前略、

映画のDVDの音声をmp3化してiPodにおとしたのはいいものの、すでに見た映画ならなんとか雰囲気で筋は追えるとはいうものの、ぼくのような語学初心者には個々の台詞の聞き取りは何回聞いたってさっぱりわからない。
そこでシナリオがほしくなる。
日本の出版社でも日本語訳がついたシナリオの本を売っているけど、だいたいが一部のメジャー映画に限られている。
地元アメリカだとクラシックからインディペンデントまでけっこういろいろな映画のシナリオが出版されていて、日本でも大きな書店や通販で入手可能だ。
例によってインターネットでもダウンロードができる。
All Movie Scripts dot Com | Free Movie Scripts & Screenplaysなどからシナリオがダウンロード可能だ。ほんの一部読んだだけだけど、シナリオは最終決定稿ではないことが多いため、実際の映画とは違っている場合が多いようだ。どれぐらい違っているか、どこがカットされたのかをさがすのもまた楽しいのではないだろうか。

草々

 


前略、


 JR南武線の鉄橋をくぐると、是政橋が見えてくる。
 この是政橋をくぐる部分がほぼ完璧な府中の自転車・歩行者専用道の数少ない瑕瑾。この部分は路面状態が非常に悪い。でこぼこや段差が多くて危険。すぐ近所にある競馬、競艇場でギャンブラーたちが落としていくお金をもう少しだけこの部分に注ぎ込んでほしい。(Google Map
 でもここをすぎればまたすべすべの路面に戻るので、さらに進むと稲城大橋の下をくぐる。河口から29キロのポストがあり、府中市から調布市に入る
 調布市に入ってしばらく行ったところで前半を終了させた。前半の行程約24キロ強。写真を撮り、メモを書き、飲み食いし、休み休みとろとろ滑ったので、12時45分ごろから17時半まで5時間近くかかってしまった。ほとんど歩く速度と変わらないではないか。着くとすっかり夕方になっていた

後半につづく


是政橋


是政橋をくぐるあたりは路面状況が悪い。


稲城大橋


河口から29キロ


府中市から調布市に入る。


多摩川の夕方


前略、


近藤勇はなんで局長なんだろう。何局の局長だ。アジア・オセアニア局か。
上っ面だけ調べてみたところ新選組には一番隊、二番隊などというものがあってこれの頭が組長というではないか。いったいどうなっているんだ。なにか深い深い理由があるのか、それとも「まったく近頃の若いもんときたら言葉が乱れて」いたということなのか。

[教えて!goo] 新撰組の「局長」という役職名について

草々


前略、


 天気がよくなかったりで時間が経ってしまったが、インラインスケート多摩川下りの後半をやった。
 前回は夕方までかかってしまったので、今回はちょっと早起きして前回の終了地点からスタート。河口までは約28キロ。
 土手から河原に下り、多摩川原橋をくぐりしばらく行くと競輪場の京王閣(Google Map)があり、京王相模原線をくぐる。その後、再び土手に上がる
 調布市も府中市と同じくらい川沿いのサイクリングロードは整備されていて、約4キロと短いが状態のよい舗装がつながっていて全くストレスなく滑れる。
 調布市を出て狛江市に入る

つづく



多摩川原橋


京王相模原線


河原から再び土手に上がる


調布市を出て狛江市に入ると…


前略、


「今日は蒸し暑いね」とキミがいったから、6月24日は「エアコン記念日」。
でもその前に「UFO記念日」と「タイ革命記念日」だそうです。

写真はおもちゃデジカメmaxellのWS30 slimで撮りました。
画質はよくないですが、スナップを撮るのにはちょうどいいです。問題はウィンドウズにしか対応していないことで、買う前から分かっていたのですが、Virtual PCがあったので大丈夫だろうと思って買ったのです。結果はちゃんと使えたのですが、それはOS 9の時のこと、OS X版のVirtual PC 6ではこのカメラを認識しなくなってしまいました。もちろんカメラの動作環境にVirtual PCは入っていないので文句はいえません。なにかいい方法ありませんかね。

草々

追伸、写真の「ヤング理髪店」のお客はやはり山形出身のヤングなのだろうか。


前略、

 去る11月12日、つつじが丘にある調布市役所神代出張所児童館で川西杏ライヴが行われた。
 素人カラオケ大会につづき、川西杏登場!
 正式なタイトルは分からないが、「とっぱれつでん」「すずきくにおのうた」「しんせんぐみのうた」「たいぞうのうた」などをくちパクで熱唱した。
 今後の活動から目が離せない。

草々


6月24日(土)曇りのち晴れ
 7時頃起床。まだくもっている。小樽にもう一泊することも考えたが、軽くうろついて出発することに。
 今回の旅では札幌には寄らないことにした。札幌だけでなく、大都市には行かないことにしていた。大きい町ではテントを張るのは難しいし、方向音痴なので道に迷ってしまうのだ。
 札幌は避けて、石狩川方面に向かう。今回、荷物を軽くするために北海道の地図はダイソーの北海道全部が大きな一枚にはいった100円のものを持ってきているだけだった。それによると石狩川をさかのぼるには、国道337号線をずっと進めばいいだけのはずだった。しかし、地図に従って進んでいたはずなのに337号線はいつのまにか231号線になっていた。でも走っている道には間違いがないようだった。
 そして石狩川に沿っていくには、地図によればその道から右折して337号線を行けばいいはずで、海沿いにまっすぐ行くと231号線になっていた。
 途中、右折するそれらしい道があったのだが、県道となっていたのでまだだと思って直進する。長い坂を上って丘の上を走るが、それらしき右折する国道はない。走っていた丘の上から長い下り坂を少しおりたところに工事中の看板がありそこの地図を見てみると、先ほどの右折する県道が国道337号線となっていた。
 どういうことなのだろう。以前は337号線だったものがそうでなくなったのだろうか。とにかく道を間違えたことだけは間違いなかった。
 考えられる選択肢は三つ。一つ目は石狩川方面を行くのはやめて、このまま海沿いを行く。しかし、この先は坂がきついのでそれを避けるために石狩川方面に行こうとしていたことを考えるといい案とはいえない。二つ目はこの近くで右折して無理矢理本線に復帰する。これはさらに道に迷って取り返しのつかないことになる可能性大だった。結局、三つ目の一番穏当で退屈な、元へ戻るという選択をすることにした。
 曲がらなくてはいけなかった県道まで8キロほどあった。往復16キロの無駄足。
 しばらくは本当にこの県道で間違いないのかといまいち不安だったのだが、当別町に入るとやっと安心でき、当別川の橋を越えるときにいい感じの川原の公園が見つかり、そこにテントを張ることにする。川原はそれほど広くないが、川沿いに長く延びた公園にパークゴルフ場などが整備されていて、簡易トイレなどがあった。水道がないのは困ったが、近くに大きなスーパーがあったので、食料調達のついでに水を汲ませてもらった。
(81.48km/5h02m・計1630.7km)


前略、

 愛機パワーマックG4キューブが何ヵ月も前から調子が悪くなっていた。
 ある日、突然起動しなくなり、本体から「カーン、カーン」「カカカカカカッ」という異音がしだした。もうこれは逝ってしまったと思ったのだが、あることをすると一時的に治るということが判明した。
 叩くのである。
 コンピューターでも叩くと治るのだというのは、ちょっとした発見だった。治った後にノートンなどのディスク・ユーティリティをかけると、案の定、たくさん異常が見つかったがだましだまし使っていた。
 音からしてハードディスクの異常だというのはほぼ間違いないだろうと分かっていたが、叩けば治るというのと、このハードディスクは1年ほど前に純正の20GBから入れ替えたばかりの80GBのものだったので、さらにお金をかけて直す気持ちになかなかなれなかった。
 ある日、何もしないのに突然治るのではないかとも考えていた。実際、ゴールデン・ウィークに実家に帰っている間、さわらずにいて帰ってきたらしばらく異常が起こらないので治ってしまったのかと思ったこともあった(ファンレスのキューブに7200回転のハードディスクだと熱の問題とかがあるのだろうか。実際のところかなり熱いのだが)。
 最近、OSをタイガーに変えたのみたものの、やはり調子はよくなかった。というか、調子はどんどん悪くなり、キューブを叩く頻度は高くなり、叩くだけでは治らないことも多くなり、蹴り始めた(「自分のいうことを全然聞かないもので、つい手が出てしまいました…」)。
 もう臨終の日は近いと観念してそろそろiBookかPowerbookでも買おうかと思っていたのだが、先日のインテルプロセッサーへの移行の発表があって、もうインテル版マックが出るまでキューブでがんばることにした。
 なにか手を打たなければならないのだが、ハードディスクを80GBに換えたので、現状ではバックアップをとる方法もないのだ。純正の20GBのディスクを入れ替えたときはiPodでバックアップを取ったのだが、もうそんなこともできない。
 まず考えたのは、外付けのハードディスクを買いバックアップをとって、今のハードディスクを初期化すればひょっとしたら治るのではないかということ。これで治らなければ、新しい内蔵ディスクを買って入れ替えなければならない。
 正直言って、もう丸4年使っているキューブにあまりお金はかけたくない。さらにいろいろと考えた結果、もっと安上がりな方法があることが分かった。
 新しい内蔵ハードディスクを買った。今入っている同じ容量のディスクだと悔しいので、「これはたった1年で故障したハードディスクを入れ替えているのではない、ハードディスクをアップグレードしているのだ」と思えるように120GBのハードディスクにした(キューブは132GB以上のハードディスクは認識しないらしい)。新しく買うものはこれだけでいい。
 いきなりハードディスクを入れ替える。これは以前、純正のものを入れ替えたことがあるので問題なくできた(ばらすのに星形のトルクス・ドライヴァーが必要)。
 OSの入ったDVD-ROM(CD-ROM)で起動して、ハードディスクにパーティションを切って、OSを新規インストール。
 ここで本体をさらにばらして、DVDドライヴをはずす。本体スイッチがついている天板とDVD側の側板をとれば簡単。
 DVDドライヴからコネクターをはずし、はずしたハードディスクのジャンパスイッチをスレーブに設定して、DVDドライヴが付いていたコネクターを付ける。
 これで起動するとキューブはハードディスクを二つとも認識してマウントするので、死にかけのハードディスクの中身をコピーできる。
 で、死にかけのハードディスクをはずして、DVDドライヴを元に戻したら、全部組み立て直して終了。1万円かからずに内蔵ハードディスクを買うだけで、拡張性の全くないキューブでもバックアップを取って、ハードディスクを入れ替えることができました。
 ふぅ、これで最低、あと1年か1年半ほどはがんばってもらわないと。

草々




 福井県美浜町。
 マラソンスタート地点は原子力発電所の近く。コース途中の地名の通りなかなか美しいビーチに隣接した使っていない駐車場で一泊。


前略、



イエス様に地獄の火の中に投げ込まれずにすむ東京都民は8382人と決定しました。東京に住んでない方は幸運です。あ、選挙権のない方も対象外ですね。では、地獄で。

草々

追伸、供託金は300万円とのこと。


前略、

テヘランに数泊した後、イスファハンへ。


イスファハンはこぎれいな町で見所も多い。
これまではアジアといえどもイスラムの影響が大きくて日本と共通するアジアの文化を感じることは少なかったが、中東とインド亜大陸の間のこのあたりではイスラムやヒンドゥのド派手な趣味はなりをひそめ、博物館や骨董品屋で見る絵画や壁画に日本ともつながりの深かった飛鳥文化などに通じる落ち着いたアジアがやっと垣間見られてなんだかほっとする。


食事にも少しだけ我々なじみのアジアが顔を出す。
イランの名物料理はチェロケバブというもので、チェロとはごはんのこと、ケバブはアラブのものと同じで羊の串焼き肉。その名の通りごはんとケバブがセットになった料理である。ごはんはぱらぱらのインディカ米(タイ米が多いらしい)だが、アラブの飯のように味付きのピラフ風ではなく、普通に炊いた山盛りの銀シャリにバターがひとかけのって出てくる。これに普通、ヨーグルトとイラン・パン、生のタマネギ、コーラが付いてくる。
イラン・パンは、基本はアラブのパンと同じだが、機械で薄く固く大きく延ばしていて、新聞のように折り畳んで出てくる。ぼくにはあまりおいしくなかった。
食事にそれも米のごはんにコーラが付いてくるというアメリカン(!)な感覚にぼくはついていけないのだが、勝手に付いてくるので仕方がない。革命前についてしまった「悪癖」というやつなのだろうか。

ちなみにイランはティー・ドリンキング・カントリーでコーヒーより紅茶をよく飲む。ミルクは入らずストレート・ティーが氷砂糖のような硬い砂糖のかけらといっしょに出てくる。ぼくはその砂糖のかけらをなんの疑いもなく紅茶の中に入れてからスプーンがないことに気がついた。他のイラン人の飲んでいるのを見てみると砂糖は紅茶の中に入れるのではないというのが分かった。彼らは紅茶を飲む前にその砂糖のかけらを口の中に入れてしまい、それから紅茶を口に含んで口の中で砂糖を溶かしながら飲んでいるのだった。だからスプーンは必要ないのである。

チェロケバブに付いてくるコーラはコカ・コーラの瓶に入ってくる。
イランに来ると大悪魔アメリカの製品は全くないのかと思いきや、売店には缶入りのペプシ・コーラが並んでいたり、アメリカの音楽(インストゥルメンタルだったが)が聞こえてくることもあった。ペプシはドイツなどヨーロッパで生産したものを輸入しているようだった。
コカ・コーラは革命前は現地生産していたが、その後は撤退したと聞いていたので、チェロ・ケバブについてくるコーラは、値段も250リアル(約16円)と安いので、瓶だけ勝手に使った現地コーラだと思っていたのだが、1992年の終りからライセンス生産を再開していたらしい。ぼくはそのコーラを飲みながら現地コーラの割にはいい味出してるじゃないかととぼけたことを考えていた。

草々